第3章 VS HERO
8.事件の前準備
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「理子と一緒に、武偵殺し、やろ?」
俺は理子の言葉をすぐに理解することは出来なかった。
は?今こいつなんて?
「…わんもあぷりーず?」
「Let's play a Buteigoroshi with me」
「誰も英語で返せなんて言ってないわ」
一応ある程度勉強してたからわかるが。いや実際英語だけは力をいれてるのが武偵高校である。平均点英語だけやけに高いんだよ。
「ね?」
「いや、そもそも何で俺だ。もっと凄ぇやつをフォローに入れたらいいじゃねーか」
「出来るならそうしてる。けど、今理子のことを武偵殺しだと知っている奴で動けるのはお前だけだ修一」
「武偵って確か、犯罪犯すと3倍の刑になるんじゃなかったか?」
「そーだね!もちろん国に払う金も3倍だから〜軽く100万は超えるよね」
「………いつもの俺なら速攻で断ってたんだがなぁ」
「くふ。理子の手伝いをしないと、今の支払いもできないもんね!
…で、どうするんだ修一?こっちも人出は欲しいが、やれることをやらないやつは使い物にならないぞ」
「それを言うならやっぱ俺じゃないと思うがな。年間Eランク舐めんな」
銃は撃てない、パソコンもろくに扱えない、体術もそこそこの俺が、武偵殺しの手伝い?俺の失敗でこいつが捕まる未来が見えたね。まぁ、実際金をもらえるんならなんでもやるつもりだったが…犯罪、ねぇ。
「なにするかわからんが、人殺しだけは嫌だぞ。やっぱ人間として、そこだけは踏み外しちゃいけねぇ」
「…くふ。大丈夫だよ修一。前にも言ったけど、理子人殺しはしてないしする気もないよ。
ほら覚えてるだろ?
修一が一直線の通路でその両方を塞がれたとき、あの時本当は暴れている修一を簡単に殺すことはできたんだが、あえて撃つものを減らしたんだから」
「ああ、やっぱあれそっちが手加減してくれてたんだな」
いくら全力で力だしたって、平凡な俺には到底倒せない数だった。納得いったよ。
まあ一応それも借りっちゃ借りか。
「………。はぁ」
俺は頭をかいて、最終的な結論を考えた。ま、実際はしたくないのだが、金が無いのも事実。俺に逃げ道は作らせない手口、犯罪者のやり口っぽいのう。あ、犯罪者だった。
「わーったよ、お前の手伝いしてやる。失敗しても知らんぞ」
「くふ。倉庫の戦闘で修一が意外とできるやつってのはわかってるから。大丈夫だって、『信じてるから』」
そういわれることは素直にうれしいが、そんな過度な期待して本当に大丈夫かね。
「んで、なにすりゃいいんだ?」
「後に何かしらの指令を送る。それに従ってくれればいい。作戦実行は明日の7:58。アリアとキンジに武偵殺しとしての挑戦状を渡す。修一はスム
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