第4話
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危害を加えるつもりはなかったんだ……!」
「どうか慈悲を……!」
「お、俺達はユミル襲撃には関わっていない!殺すならその3人だけを殺してくれ!」
リィンとエリゼの行動を見て自分達を処刑するつもりである事を悟った猟兵達の隊長は唇を噛みしめ、隊長以外の猟兵達は命乞いを始めた。
「金の為に郷を襲い……父さん達を傷つけておいて、そんな身勝手な命乞いが通じる訳がないだろう!」
「例えユミル襲撃に関わっていなくても、彼らと同じ穴の狢である貴方達も同罪です!」
「ギャアアアアアァァァ―――ッ!?」
「グアアアアアアアアァァァ――――ッ!?」
そしてリィンとエリゼは太刀と連接剣を振るって次々と猟兵達を処刑し
「がふっ!?む、無念………」
次々と猟兵達が処刑され、最後に残された猟兵達の隊長はリィンの太刀に心臓を貫かれると口から大量の血を吐いて苦悶の表情を浮かべて絶命した!
「……………セレーネがこの場にいなくて本当によかったですね……」
「ああ……例え頭で理解はしていても、俺達が処刑している所なんて見たくないだろうしな………」
猟兵達を殺し終えた後それぞれの武器を一振りして武器についている血を振るい落として鞘に収めたエリゼの言葉に重々しい様子を纏ったリィンは頷いた後エリゼのように太刀を鞘に収めた。
「――――リフィア殿下、俺達にユミル襲撃を行った者達の処遇を任せて頂いた事、心より感謝します。」
「この御恩は一生忘れません。」
「うむ。じゃが肝心の”元凶”はまだ生きておる。――――ゼルギウス、明日の”バリアハート制圧作戦”の際シグルーン率いる突入隊にリィンとエリゼ、それとセレーネも入れてやれ。」
それぞれ地面に跪いて頭を下げたリィンとエリゼの感謝の言葉に頷いたリフィアはゼルギウスに指示をし
「御意。―――よかったな、リィン。明日の作戦でバリアハート市内に突入し、アルバレア公の首を直接狙う突入隊に参加できれば、”四大名門”の当主の一人にしてユミル襲撃を直接指示したアルバレア公の首を取るという手柄を立てる事も可能だ。」
指示をされたゼルギウスは会釈をした後口元に笑みを浮かべてリィンを見つめた。
「あ………」
「はい……!殿下、重ね重ね感謝致します。殿下より受けた御恩は今後の働きにて返させて頂きます。」
ゼルギウスの言葉を聞いたエリゼは呆け、リィンは力強く頷いた後リフィアに頭を下げ
「うむ、期待しているぞ、我が忠臣達よ!」
リィンの言葉にリフィアは力強く頷いた。
こうして……僅か1日でオーロックス砦とケルディックはメンフィル軍によって占領された。また、双龍橋、バリアハートに援軍の要請の為にケルディックから向かった領邦
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