第4話
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
族を傷つけられた者として当然の反応だから、余は気にしていない。」
「寛大なお心遣い、ありがとうございます。」
リフィアの許しの言葉を聞くとリフィアに会釈をした。
「我等がユミルを襲撃しただと……?――――!まさか……アルフィン皇女捕縛作戦の件か……!?」
「あの時は肝心の皇女はいなく、徒労に終わったが……」
「そ、それよりも……そこのメイドが”ユミル領主の娘”だと言っていたが、まさかその娘は……!」
一方エリゼの発言を聞いて何かに気づいた北の猟兵達は驚きの表情でエリゼを見つめ
「そうじゃ、そこにいる余の忠臣の一人―――エリゼ・シュバルツァーはお主達が襲撃したユミル領主の娘にして、お主達に重傷を負わされたシュバルツァー卿の娘じゃ!」
「更にエリゼの隣にいる私の部下―――リィンはエリゼの兄にして、シュバルツァー卿のご子息だ。」
「なあっ!?」
「ユミルの領主夫妻の子供達が何故この場に……!?」
「ま、まさか我等をこの場に連行した理由は……!」
リフィアとゼルギウスの説明を聞いた猟兵達は驚き、そしてある事を察した猟兵は表情を青褪めさせてリィンとエリゼを見つめた。
「―――リィン、エリゼ。そ奴等の処遇はお主達に任せる。」
「え………」
「まさか俺をこの場に呼んで頂けたのはそれが理由なのでしょうか?」
リフィアの突然の言葉にエリゼが呆けている中リィンは真剣な表情でリフィアに訊ねた。
「うむ、そ奴等はユミルを襲撃し、シュバルツァー男爵夫妻に危害を加えた。よって、この場でそ奴等を裁く権利が一番あるのは余ではなくユミル領主の家族であるお主達だけじゃ。」
「リフィア………」
「…………本当に俺とエリゼの判断だけで決めてよろしいのですか、殿下?」
リフィアの説明を聞いたエリゼは驚き、リィンはリフィアに確認した。
「よい。殺すなり拷問するなり、お主達の好きにするがいい。」
「――――わかりました。エリゼ、お前はどうしたい?」
そしてリフィアの許可を聞くと迷う事無く神剣アイドスではなく、普段使っている太刀を鞘から抜いたリィンはエリゼに問いかけ
「―――私も兄様と同じ気持ちです。ユミル領主の娘として……父様と母様の娘として、彼らが犯した罪は絶対に許せません。」
問いかけられたエリゼもリィンに続くように鞘から連接剣を抜いた!
「クッ……やはりユミル襲撃に対する”報復”か………!」」
「俺達が死ねば故郷にいる家族が餓えて死んでしまうんだ……!頼む、命だけは………!」
「俺達はアルバレア公に命じられてアルフィン皇女を確保する為にユミルを襲撃しただけだ!抵抗さえしなければ、ユミルの民達や領主夫妻に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ