第4話
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ら出た不穏な言葉を聞いたマキアスは不安そうな表情で声を上げ、何かに気づいたクレア大尉が街道へと視線を向けると街道には領邦軍との戦闘を終えたメンフィル軍がケルディックに向かっていた!
「か、街道からメンフィル軍が来ているって事は……!」
「街道で戦っていた領邦軍は間違いなくメンフィル軍に”殲滅”されたって事だね。」
領邦軍との戦いを終わらせた事を悟ったエリオットは表情を青褪めさせ、フィーは厳しい表情で呟いた。
「今ならメンフィル軍がケルディックに到着する前にメンフィル軍に見つからずケルディック地方から撤退する事も可能だろう。――――市街戦が始まる前にケルディックの民達の避難が始まるようにケルディックの民達に警告をした事に免じてここは見逃しておいてやる。さっさとケルディックから離れ、ガレリア要塞跡で陣をはっている正規軍との合流を目指すといい。」
「……ッ!すぐにケルディックから離れるわよ!」
「”第四機甲師団”が陣をはっている場所へは私達が先導しますので、皆さんは私達の後をついてきてください!」
「「は、はい!」」
「了解。」
レーヴェに情けをかけられた事に様々な思いを抱えて唇を噛みしめたサラだったがすぐに気を取り直してクレア大尉と共にエリオット達に指示を出し、二人の指示にエリオット達は頷き、ケルディックから離れ始めた。
「―――”氷の乙女”、”紅毛のクレイグ”に伝えておくといい。味方や部下達を貴族連合軍のような末路に陥らせたくなければ、今回の戦争、正規軍は全てが終わるまで静観しておけと。」
「…………その口ぶりですとメンフィル軍にとっての現在の”メンフィルが滅ぼす明確な敵”は貴族連合軍で、正規軍に危害を加えるつもりはないという事ですか?」
ケルディックから撤退しようとした時レーヴェに呼び止められたクレア大尉は真剣な表情でレーヴェに問いかけ
「フッ、俺の言葉をどう捉えるかはお前達の自由だ。」
クレア大尉の問いかけに対して静かな笑みを浮かべて答えたレーヴェはその場から去っていき
「………………」
レーヴェが去った後考え込んでいたクレア大尉だったがすぐに気を取り直してサラ達の後を追って行った。
〜同時刻・オーロックス砦〜
一方その頃リフィア達もオーロックス砦の占領を完了し、砦内にいる領邦軍の兵士達を殲滅し終えていた。
「―――私だ。……何?ああ……ああ……わかった。すぐに奴等の処遇を決めるから、連絡があるまで奴等の見張りを続けろ。―――殿下、少々よろしいですか?」
部下からの報告を通信機で聞いて眉を顰めたゼルギウスはリフィアに話しかけた。
「む?なんだ、ゼルギウス。」
「砦内にいる貴族連合軍
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