兄妹
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だが、二人に知られるのはもう少し先の話。
「私はお兄様に助けて頂き事件は解決しましたわ。」
「あの人は御坂さんのお兄さんだったんですね、凄くかっこ良くて優しい人でした。」
「えー、私だけかぁ御坂さんのお兄さんに会った事無いの…。」
佐天さんは少しガッカリしていた。
「湊が人助けね、初めて聞いたわ。」
「あの、御坂さんはどうしてお兄さんの事を『湊』って呼び捨てなんですか?」
「確かにそうですね。」
「私も知らないですわ、それにお姉様、お兄様に冷たいですわ。」
「そ、それは…。」
私は戸惑ってしまった。
何故なら兄を呼び捨てで呼ぶのも、冷たく当たってしまうのもある事があったから。
「呼び捨てなのは、この歳にもなって『お兄ちゃん』なんて呼べないからよ。」
私は笑っていった。
3人は私が言った事に不思議なのかキョトンとしていた。
「(今のは少し無理があったわね…)」
その時、最終下校時刻のチャイムがなった。
私たちはお互いの寮へと帰るため解散した。
「お姉様。」
「ん?」
黒子は私達の部屋の前で入らずに立ち止まって私を呼んだ。
「無理には話されなくて大丈夫ですわ。」
「え…?」
「いつかお話したいと思うときまで私は待ってますわ。」
「黒子…アンタ…。」
「私はお姉様とお兄様の間に何があったのかは分かりません、ですが。」
扉を開き、私達の部屋へと入りながら…。
「お話を聞いて支える事は出来ますわ、それが私『白井黒子』の務めですの。」
「…ありがとう黒子、でも…。」
私は1つだけ許せなかった。
「私の下着をコソコソと取ろうとしながら言っても説得力が無いわよ!」
バチバチ
「許してくださいましーーーー!」
「誰が許すかーーー!」
その後、怖い寮官が来て怒られたのは言うまでもない。
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