新都
空間作用
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敵だと
認識しているようだ。
ヒュッ!!ドゴオ!
レイドとシルハの間にランスが飛んできた。
そしてそれは、壁に突き刺さる!
二人が飛んできた方向を見ると、
無口のムラクが立っていた。
レイド「ムラク..........」
ムラク「いくぞレイド。」
ムラクは武器を置いたままボスのところへ
戻ろうとする。
シルハ「武器置いてくなよ........」
ピシャッ!
と、ムラクにビンタされた。
ムラク「..........アディオス。」
ムラクはさらば、と言わんばかりに
いい放った。
シルハ「........。」
シルハはよりいっそう表情を暗くした。
レイド「やりすぎじゃないのか?」
ムラク「あながち間違いではないだろ。」
レイド「そりゃそうだけどさ........」
その場にはシルハ一人が残された。
シルハ「私はいらない........。」
私は必要とされていない........
と、虚構にあった。
ただ、ムラクが武器を置いていった
理由だけを考えていた。
いらないのかな?
そう思って引き抜こうとしたが、
深くまで刺さっていて抜けない。
そういえば、少し前にこんなことが
あったような......。
あのときはレイドと一緒に引き抜いたっけ。
途中からムラクも一緒に。
シルハ「アディオス........か。」
二つの考えが交差したとき、
あるひとつの考えが浮かんだ。
シルハ「ムラクお前......死ぬ気か!?」
武器を置いたままボスのところへ向かう。
死ぬ同然じゃないか。
アディオス、さらばとは、私に向かってでは
なく、ムラク自身が死ぬと
いうことではないか。
武器がなければ戦えない。
その武器がここにある。
私が武器を届けなければムラクは死ぬ。
そして武器を捨ててでも大切なもの、
それは培った仲間だということ。
シルハ「なら......絶対死なせない!」
シルハは突き刺さった槍を引き抜こうと
力をいれる。
シルハの槍を握る腕は力を増す。
シルハ「................んっ!」
ボゴァッ!!
槍が壁から抜けた。
そして、その反動でシルハが仰け反った。
シルハ「うぐあっ!?」
ムラクのランスの輝きは失われていなかった。
余程大切なものだったのだろう。
シルハ「今、行くよ。」
シルハはムラクのランスを持ち、
再びボスのいる扉へ向かっていった。
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