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霊群の杜
目々連
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ねぇ。…そういや、喫茶店で茶を奢ったっけ」


こ、こいつ……!!!


「あの子はもう、俺の頼みを断らねぇよ」
何しろビビリだからねぇ…と呟きながら、くっくっく…と口の端を吊り上げて笑う。…本当に…本当にこいつは…。
「鎌鼬使いに未来視か…次はどんな手駒が手に入るかねぇ」
心底、上機嫌で奉が笑う。
「絶対にお前の兵隊になんか成り下がらねぇよふざけんな」
そう云いつつ、結局いいように使われるのだろうな俺も静流さんも。未来視ではない俺にも容易に想像がつく。



―――まだ、バスは落ちていない。

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