陽だまりのダークナイト
グリゴリの研究施設
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「娘の姫島朱乃と申します」
「あーバラさんとこのかー。噂には聞いてたけど、こりゃ美人だし溺愛しちまう訳だ。奥さんと瓜二つだし、最初見た時双子かと思ってしまうとこだったよ」
朱璃さん達を見てサハリエルはメガネを上げながら驚愕してたが、俺もサハリエルに同意見だな。アザゼルはコイツが手にした資料を目に通すと、俺にも渡してきたので一応目を通す。アザゼルに返すと資料一ページ目にサインをし、ついでに俺のサインも入れてサハリエルに返す。
「ほいよ。俺と一ちゃんによるサインしたから、その資料の元でお前の好きに研究をして構わん」
「しっしっしっ、それはどうもなのだ。これであれを切ったり、貼ったり、潰したりできるのだ!しっしっしっ!」
アザゼルの一声を聞いてからなのか、サハリエルは不気味な笑みを浮かべていた。一応俺も見たが、コイツにとって研究し甲斐があると言う事でサインしたまで。個性的な笑い方しながら怖そうな事を口にしてたが、多分大丈夫だろうと思いながら堕天使幹部は変人ばかりだと少し嫌だな。
「ん?そっちのお嬢さんはもしかしてもしかするとヴァンパイアだったりするのだ?」
「そうですよ。初めまして、ギャスパー・ヴラディと言います。ハーフヴァンパイアでグレモリー眷属の『僧侶』です」
「丁度良かったのだ!ヴァンパイアの素体が必要だったのだ!ぜひ協力してもらうのだーっ!」
「おい、サハリエル。俺の後輩に何かしたら・・・・分かってるよな?」
サハリエルがマジマジと見ているがコイツは男だ。見た目女に見えるが、中身は男だと知ったら落胆するかもしれん。手を引いて猛ダッシュしそうになったので、耳元に囁く俺が居てハリセン持ちながらな。囁くとダッシュを止めて、無言で頷いた所でギャスパーに何かされたら通信機で伝えろと。そう言ってサハリエルはギャスパーを連れて行ってしまった。
「悪い一ちゃん。アイツの癖が出ちまったが、忠告受けたんで大丈夫だろうよ。多分」
「多分って何だよアザゼル。一応忠告したし問題無いとして、アイツに何かあれば資金提供を一時ストップするぞゴラァ」
「それは勘弁願いたい。ギャスパーに通信機渡したのなら、一応見張りが居るから大丈夫だろ。何かされる前に壊す気満々で言ってたし、お目当てのバラキエルだが奴が居そうな場所に移動しようや」
アザゼル先導の元、俺達は施設内を進むと幹部用に用意されている会議室。円卓が置かれていて席には二人座っていたが、知らん幹部だと思うが誰だろうな。
一人はブロンドの男性で、長身に装飾が凝ったローブを纏い頭部にサークレット。もう一人はキリッとした切れ長の目に薄紫色の長髪をした女性、見た目は手厳しいそうな雰囲気を出してる魅惑的でスタイル良さそう。男性の方がアザゼルを見るなり告げる。
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