陽だまりのダークナイト
グリゴリの研究施設
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見た目完成でも中身がまだまだのようで、堕天使総督でもあるしこの施設の監督でもある。
「一ちゃんはいいとして、朱璃さんと朱乃にギャスパーは何しに来たんだ?」
「何時も主人がお世話になっております。私と朱乃はウチの主人がこちらに居ると聞いてやって来ました」
「ついでに私はここの施設を興味持ってたので」
「なるほど。バラキエルに用が無ければここには来ない訳ね、それにギャスパーが来た理由も分かりやすい」
アザゼルが俺より後ろに居る朱璃さん達に問い掛けると、二人はバラキエルでギャスパーは元々興味があったからと。何やらバラキエルに内緒で来たと言ってた。
「朱璃達がここに居る事を奴は知ってるのか?一ちゃん」
「さあな?恐らく秘密で来たんじゃねえのアザゼル」
「・・・・アザゼル、例の資料が纏ったのだ」
アザゼルに話しかける者が俺達の後方へ現れるが、振り返れば白衣に眼鏡と言う出で立ちをした若い男が立っていた。瓶底眼鏡に髪はボザボサ、一目で研究ばかりしてる学者と言う容姿。アイツがソイツを見ると笑顔で手を挙げてた。
「ああ、すまないな、サハリエル」
「アザゼル。コイツは誰だ?」
「紹介がまだだったな、いくら一ちゃん達でも幹部達を紹介するのすっかり忘れてたぜ。瓶底眼鏡のコイツは幹部の一人であるサハリエル、主に月による各種術式作用を研究している」
「コイツが堕天使組織の幹部なのか?今まで出会った幹部はどれも前線向きだが、コイツが幹部の一人とは思えねえ〜」
今まで出会った幹部と言えばバラキエルぐらいだが、ここが完成時にはトップ同士だったかもしれん。もう一人居たコカビエルはコキュートスで永久凍結の刑、堕天使の幹部と言えばどれもガタイのいい奴だとばっかり。それと聞き捨てならねえ事を聞いたが、月関連に関する事だと言った気がする。
「そういえば一ちゃんは、他の幹部に会うのは初めてだよなー。会った事のある幹部は前線向きだったし、まあコイツみたいなひょろい奴もいる。グリゴリ結成時のメンバーは元々研究熱心な奴が多かったぜ」
「なるほどな。迫力が全然感じないが、元々研究肌を持った幹部と言うのなら納得がいく」
「サハリエル、コイツが創造神黒鐵兼赤龍帝と蒼い翼本社社長の織斑一真だ。っと知ってたけ?」
「無論なのだ。初めまして、織斑一真様。この度、研究資金を提供して頂き感謝するのだ」
「よろしくな。ウチの資金を使って頂くのは結構だが、不正無しで使っているよな?」
ちょいと脅し文句を言ってみたが、何とも無い顔をしながら握手しといた。アザゼルの紹介により朱璃さんと朱乃を紹介するが、丁寧に一礼しながら改めて自己紹介する二人共。
「夫がお世話になっております。妻の姫島朱璃と申します」
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