陽だまりのダークナイト
グリゴリの研究施設
[11/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いまして」
とバラキエルに一枚のプリントを渡す。朱璃さんの用事は食事で朱乃は父兄参加の三者面談ね。それは父親であるバラキエルに知らせないといけないし、プリントを貰って真面目な顔をしようにも目には涙だったのかハンカチで拭く朱璃さん。
「うむ!これは大事な事だ!勿論、是が非でも赴く。わざわざありがとう。朱乃」
「ついでに私からは蒼い翼冥界支社からの書類を渡しますわ。これは私と一緒に出席して下さいな」
「妻とは会社で娘とは学校ね、お前さんも板挟みだな」
「用事も済みましたわ。ではお誘いを受けてますので、お母様と一緒に行かせてもらいます。一真さんもしばらくはここの見学でもして時間潰して下さい。私とお母様も施設見学しに行くので、後程ギャスパー君と一緒に合流しましょう」
大きく頷いて合意してから朱璃さんは、セリフを持ってかれたので後程合流しましょうとなった。恐らくベネムネの誘いだと俺は思うし、何せバラキエルと朱璃さんの夜這いに関する事だ。二人が行きギャスパーも居ない状況だが、俺は特に用が無かったので二人っきりとなる。
「バラキエル、どうだった?久々の家族の飯は?」
「一真さん美味しかったですよ。久々に食べるとつい泣いてしまったが、一真さんも泣くのですね。そういえば奏さんは元気にしてますか?」
「ああこちらも元気だ。ただ最近奏の手料理を食べてないのがちょっとなー・・・・帰ったら奏がいる間にでも頼んでみるか」
「その方が宜しいかと。それよりこれからどうしますかな?この先にトレーニングスペースがあるので、見学してみてはどうですか?」
「それはどう言う場所だ?あの時の視察には案内されなかった所だと記憶しているが」
「ええ。あそこは神器所有者達を鍛え込んでる区画なのですよ」
そういや匙もここで修行したんだっけ?グリゴリが神器所有者を保護し、所有者を集めた鍛錬場と言うのも興味はある。俺は既に禁手化してるから大丈夫だが、どんな風に鍛錬してるか。俺はバラキエルの案内でトレーニングスペースに行く。
「ここがトレーニングスペース前の扉?どう見ても悪役が居そうな基地前にしか見えないのだが」
「やはりそう見えますか。私は普通だと思ったのですが、やはりこの扉前が異常過ぎると言う事ですね」
目の前にあるのはデザイン凝ったレリーフの『G』と言う文字が刻印された扉であり、グリゴリの頭文字だけど俺的には悪役が居る基地にしか思えん。バラキエル先導の元、扉が両開きになって一歩足を踏み入れた時。
「ぐわぁぁぁっ!」
「ぬぐわぁぁぁっ!」
突然、苦悶に満ちた悲鳴の数々が俺の耳に飛び込んでくるがこれは悲鳴か?バラキエルは先を進むので、先に進むと通されたのは広い通路。ガラス張りの壁から部屋の様子が伺える
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ