第二章:戦闘校舎のフェニックス/主武装のウルトガ・メイス
Change9:不死鳥狩り:前夜〜One piece of instinct〜
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
だ。さっきイッセーの部屋があるところでイッセーの力が変化したのが確認できた。後は俺たちがイッセーに合流しサーゼクス・ルシファーの使いが手筈通りに目的地まで送ってくれるはずだ」
「でも、もしも魔王の協力が得られなかったらどうするつもりでいたの?」
そうゆうことか、実際その問題がないからどうでもいいんだが。一応言っとくか。
俺とテュールはイッセーの自宅に入りながら話す。
「テュールが言ったケースの場合、パーティーに参加する形でイッセーも連れて行く予定だった。だが魔王が家族のことを心配するのは元から判っていたことだ。少なからずあの魔王は俺が行動を起こさずとも何か対策はしてくるのは確実だったからな」
「マスターは戦闘技術もすごいのに、作戦とか計画とか頭もいいんだね!」
「そこまでほめても何も出ないぞ?」
そして俺とテュールはイッセーの自室の前に立ちサーゼクス・ルシファーの使いがイッセーの前に再び現れたのでイッセーの自室に入る。
「グレイフィアさん準備はできました……って!?何で個々にいるんだ?シン。それにテュールさんも……」
突然の入室に驚いているようだな。
「お前と同じ理由だ。それとテュールはこのことを話したらついて行くと言ってな。だから戦力増強として連れてきたんだ。そうだろう?テュール、グレイフィアさん」
「う、うん!!」
「そうでございます。兵藤一誠様」
今イッセーに言ったことは嘘だ。あくまでもこの計画は魔王サーゼクス・ルシファーが起こしたことにしなければならない。俺が企てた計画だとほかの悪魔に知られたらいろいろと問題が起きるからな。
それにしてもテュールの演技はなんと言えばいいか……下手だな。
「どうやらイッセーも準備ができたみたいだな。その様子だと力を得て、覚悟を決めたようだな」
俺はイッセーの左腕を見ながら言った。どうやら一世ーの右腕は力を得た代償なのか悪魔の肉体ではなく別の肉体になっているな。これなら大丈夫だろう。
「準備はできましたか皆様」
「ああ、俺とテュールは準備できている」
「俺もできました」
「それでは皆様を目的地まで転移させます」
グレイフィアさんが俺たちの立っている床に魔方陣を展開する。次第に光が強まっていき転移が始まる。
「あくまでこれは私の私情なのですが言わせてもらってもよいですか?」
「何ですか?」
イッセーが突然の言葉に驚く。
「お嬢様をどうか頼みます」
そして俺たち三人は転移の光に包まれた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ