暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第89話「本当の気持ち」
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
意味だった。

「ぐ...ぁあっ!?」

「くっ...!多すぎるわ...!それに、強い...!」

 一体一体が、雑魚とは間違っても言えない程の強さ。
 その事実にさらに椿たちは戦慄する。

「なんだよこれ...。こんなの、ありえる事なのかよ!?」

「...現に今起こっている。だが、これは...!」

「...優輝さん....。」

 ヴィータも、シグナムも、奏も。目の前の出来事に動揺していた。

     ピシャアアアアン!!

「っ...相殺された...!...そう、私の偽物もいるから当然の事よね...。」

 プレシアも強力な雷魔法で攻撃するが、複数の自身の偽物に相殺されてしまう。

「全員、後退しつつ牽制を!接近は絶対にダメよ!」

「皆、偽物はともかく、泥そのものには触れないで!...あれ、全部“呪い”の類に匹敵するよ!対策がないと、触れただけで心が蝕まれる!」

 椿と葵が即座に判断を下し、全員が後ろに下がりながら遠距離攻撃で牽制する。
 二人は“闇”の性質に近い存在である“幽世”に関わった経験から、泥の性質を見ただけで見抜き、触れないように警告する。

「優輝...!」

「優ちゃんはどうなっているの...!?」

「分かれば苦労しないわ...!」

 今優輝がどうなっているのか、式姫のパスを確かめても、二人にはわからなかった。
 ただ、明らかに中もこのようになっていると、半ば確信していた。

「(まずい...!まずいまずいまずいまずいまずいまずい...!!)」

「(優ちゃんの魔力結晶を使って呪黒剣を連発しても、全然効果がない...!)」

 後退しながら...というよりも、半ば逃げている状態に、さしもの椿と葵も慌てる。
 他の者に至っては、完全に恐れをなしていた。

「プレシア!相殺されてもいいわ!全力のをお願い!」

「っ...わかったわ!!」

 椿がプレシアに指示を出し、巨大な雷が偽物達に迫る。
 だが、椿の言った通りそれは相殺されてしまう。

「...穿て、“弓技・螺旋-真髄-”!!」

 最大限の霊力で矢を作り、射る。
 真髄に至る螺旋状に霊力が渦巻く矢が、偽物の群れを穿った。

「爆ぜなさい!」

 そして、椿はその霊力を爆発させ、時間を稼ぐ。

「これで....っ!?」

 爆発させた際の煙幕の中から、神夜の偽物が現れる。
 すかさずそれを葵が防ごうとして...上空からの雷の砲撃魔法が偽物を吹き飛ばす。

「間に合いました...!」

「闇に沈め...“デアボリック・エミッション”!!」

 上空を見上げれば、そこにはリニスとアースラに待機していた者達がいた。
 そして、はやてがリイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ