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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ヤマブキシティにて



育成施設を出たサトシとヒロシは、
ヤマブキシティを歩いていた。



サトシ:「、、、」

ヒロシ:「、、、」



2人はミドリ主任と育成施設の事が
心配でありだった。



サトシ:「、、ヒロシっ」


ヒロシ:「ん?」



サトシ:「、、俺たちがこうして
歩いてる間にも、育成施設では育成施設の
”時間”が流れてるんだよよな?」


ヒロシ:「、、うん。
俺たちが研究所に居る時もねっ。
時間はみんな平等だから」



サトシ:「、、、ミドリ主任達、大丈夫かな?」




スッ(シェルダーのモンスターボール)


サトシは受け取ったモンスターボールを
取り出し、見つめた。




ヒロシ:「、、、どうだろうねっ。
あの様子じゃ、大丈夫とは
言い切れない気もするけど、、、」



サトシ:「、、、」



ピタッ(立ち止まるサトシ)



サトシは立ち止まり、下を向いていた。
先ほどのミドリ主任の熱意や、
暴力を受けていた元孵化施設の職員達、
そして、実験台にされているポケモン達の姿が
頭から離れずにいたのだ。



ヒロシ:「、、サトシ?」







サトシ:「、、、ヒロシっ、、俺っ!、、」






ヒロシ:「わかってるよ」




サトシがヒロシに言いかけると、
ヒロシは全て悟っていたかのような表情で
言葉を返した。







サトシ:「!」




ヒロシ:「俺もサトシと一緒に行くよっ。
みんなに報告無しで動くのはダメだけど、、。
ただ、このままポケモン解放作戦
実行日までは待ってられない!」



サトシとヒロシは互いに
同じ事を考えていた。




サトシ:「ヒロシ、、、そうだよな!
俺、やっぱり放って置けない!
俺達がこうしてる間に
人やポケモンが傷ついているのを知って
黙っているなんで、俺には出来ない!」




ヒロシ:「そうだと思ったよ、、、」



サトシ:「ヒロシ、、」




ヒロシ:「、、ただ、今の俺達に出来る事は
ポケモンの解放じゃなくて、施設内の
電子機器を破壊して実験の妨害をする事!
下手に社員と接触したら捕まるリスクも
高くなる、、」



ヒロシは既に作戦を練っていた。




サトシ:「あぁ!解放作戦当日まで
シルフが実験出来ないようにするんだな!」




ヒロシ:「エレクの”ひかりのかべ”で
俺達の正体を隠した後、アークの”ねんりき”で
”ひかりのかべ”
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