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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
成長してる
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がようやくわかった。レオンは歩くのもやっとなほどのダメージをいまだに体に残しているわけだから、長時間やると体がもたないのか。だから極力短くして対処してるってことね。

「ほら、早くやろう。時間なくなるぞ」

いつまでも文句を言っていても仕方ない。そう割り切ってバトルを始められるように体勢を作る。でもあんな修行で強くなっているとは到底思えないだけに、どうなってしまうのか不安で仕方ない。

「じゃあ行くよ。始め!!」

開始の掛け声と共に地面を蹴って接近する。相手は最初の位置からほとんど動けないから、こちらなら仕掛けていくしかない。

「水竜の・・・翼撃!!」

両手をクロスさせて魔力を溜めた後、一気に腕を広げて魔力を解放する。

「うおっ」

至近距離で放たれた魔法。それを彼は回避することができずに後方に押される。

ガクッ

押されたが倒れるところまでは持っていけないと思っていたが、地面が削れて止まりかけたところで少年の膝が折れその場に転倒する。

その理由がわからなかったが、勝負ならば全力で向かうべきだと攻撃を繰り出しにかかる。

「水竜の・・・咆哮!!」

胸を大きく膨らませ、吸い込んだ空気を一気に放出する。その時、吐き出した水の量を見てびっくりする。

(あれ?いつもより多い気がする)

翼撃の時は気にしていなかったけど、ブレスの勢いがいつもとは違う気がする。それが錯覚なのか現実なのかまではわかっていないけど。

封印の氷地獄(コキュートス)

迫ってくる巨大な水の塊を視界に捉え、冷気を宿した魔力を腕を振るうレオン。それにより大量の水は黒い氷と化し、砕けて地面へと落ちた。

「氷神・・・(ジエロ)

そのまま天に手を向けて巨大な黒雲を作り出した少年は、俺目掛けて大きな氷の塊を降らせてくる。

「わっ!!またこれかよ!!」

以前対戦した時にも降らせてきた雹。前も言ったけど、これ当たったら致命傷になりかねないんだからあんまり使わないでくれよ。

「こ・・・の!!」

避けようにも範囲が広いので逃げ切れるかはわからない。なので、両手に魔力を溜めた纏わせてそれを一気に振るい氷の塊を吹き飛ばす。
すべての雹を凪ぎ払おうと力一杯振るった水の波動。それは、予想していたよりも勢いよく空へと伸びていき、レオンの魔力によって作り出された黒い雲を消し去った。

「え・・・?」
「ウソ・・・」

予想外の出来事に全員が唖然としている。しばし言葉もなく立ち尽くしていると、いつの間にか後ろにやって来ていたレオンが頭を小突いてくる。

「はい、終了」

それと同時に敵である俺に背を向ける。それは、この力試しが終了したことを表していた。

「ほら、シリルも
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