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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic25-A航空空母アンドレアルフス攻略戦〜Sycorax 2〜
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れて、オットーはわたしとトーレから距離を取るべく行動を開始して、セッテとディードはわたし達に追って来た。
――ゲシュウィンディヒカイト・アオフシュティーク――
「逃がさない!」
紅翼を大きく羽ばたかせて、飛行速度を一時的に引き上げる。
――スローターアームズ・クロッシングダンス――
そんなわたしの行く手にブーメラン2つが交差するように飛来。単なる武装に手加減なんて一切無用。スキルを再発動して、“キルシュブリューテ”を「一閃!」してブーメランを寸断する。
「イリス!」
「オッケー!」
わたしの横に並ぶトーレと頷き合う。足元をちらりと見ると、良い具合にセッテとディードが固まり始めてくれてる。セッテは「スローターアームズ!」両手のブーメランをわたし達の行く手に向かって投擲。さらに具現したブーメランを続けて4つと投げ放って、計6つのブーメランが前方以外のいろんな角度から向かって来る。んで前方からはオットーの光線。
「もうちょい、もうちょい・・・!」
光線は躱してブーメランは寸断しつつ、セッテとディードを一網打尽するチャンスを窺う。わたしとトーレはわざと速度を落として、後ろの2人との距離を少しずつ詰める。もう一度チラッと足元を見ると、ディードが今まさに攻撃に移ろうとしてた。タイミング的にはまだ早過ぎるけど、ここで仕掛けるしかない。
「ライドインパルス!」
そう判断した時、トーレがいきなりディードに向かって高速移動。わたしはすぐにカートリッジをロードして、“キルシュブリューテ”の刀身に魔力を付加する。さらに周囲の魔力を集束する。対プラダマンテ用に集束を習得したんだ。実戦で初めて使うこの魔法で・・・。
「なにを・・・!?」
トーレにガシッと胸倉を掴まれたディードが驚きの声を上げて、トーレは「おおおおおお!」そんな彼女をセッテへ向かって放り投げた。ここだ、そう思えた。わたし達が追って来ず、さらにセッテ達へターゲットを変更したって気付いたらしいオットーからの光線の雨を、「シュヴェーラーパンツァー!」を展開して防御。
「極光牙・・・煌覇閃謳刃!」
トーレを含めたセッテとディードに向けて、振り降ろした“キルシュブリューテ”から剣状集束砲撃を放った。トーレは直前で高速移動して射線上から退避したけど、セッテとディードは退避することが出来ずに直撃した。
「ディード、セッテ!」
――ライドインパルス――
オットーが動きを止めたところにトーレがすかさず高速移動で最接近して、「ぐふっ!?」鳩尾に強烈な拳打を打ち込んだ。オットーはあっさり意識を失った。そしてセッテとディードは付近のビルの屋上に墜落したから、わたしは2人の元へと降り立つ。
「・・・よし。とにかく確保〜、確保〜」
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