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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic25-A航空空母アンドレアルフス攻略戦〜Sycorax 2〜
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†††Sideルシリオン†††

「イロウエル!」

――屈服させよ(コード)汝の恐怖(イロウエル)――

白銀の岩石で組まれた巨大な両腕を造り出し、中央区画へ撃ち込まれて来た巡航ミサイルを防御する。ミサイルは厄介なことに純粋魔力を弾く装甲を持ち、物理攻撃も通用しない程の頑強さを併せ持っている。結果、迎撃するのではなく防御する、という選択を取らざるを得なくなったわけだ。右手で1発目を、左手で2発目を握り締めて粉砕する。

(魔術師化すれば問題なく迎撃できるだろうが・・・)

フォルセティと戦わなければいけないし、その後はおそらくレーゼフェア戦と続くはず。ここで無駄に魔力や神秘を消費するわけにはいかない。だから最小限の魔力消費で済むイロウエルを、目標に着弾する前の防壁として使うことに決めた。

『ヴィータ達は一体なにやってるんだろうね。全然ミサイルが止む気配が無いよ』

『向こうも向こうで大変なんだろう。防衛戦力がクイントさん達だけとは限らないしな』

俺とユニゾンしてくれているアイリにそう返す。休みなく魔力を使い続ける俺は、いつ記憶消失に陥ってもおかしくない。そのリスクを少しでも軽減するために、アイリとユニゾンしている。

「一先ず、ミサイル2発は防いだ。次弾が来るのは最短でも10分後。今の内に付近の防衛戦力を削り、シグナム達のために道を作る!」

『ヤー!』

“アンドレアルフス”の直掩機としてこの空域に出現した、金色に統一されたシームルグ16機による戦隊。その殲滅を頼まれていたが、10機ほど破壊していたところで巡航ミサイルという邪魔が入ったことで中断していた。

「ウルを放つ。サポートを頼む」

『ヤー! 魔力膜を付加するね!』

右手に魔力弓を、左手に槍の如き矢・ウルを作り出す。俺たちが空けていた僅かな時間に、本局の航空武装隊員から10名ばかりの撃墜者を出してしまった。もうこれ以上の犠牲は出させないぞ。

『こちら機動六課、ルシリオン。シームルグ戦隊に再度攻撃を仕掛けます。対象機体の周囲に居る航空隊員は、即座に離れてください』

『ロックオン完了! いつでもいいよ、マイスター!』

ウルの最大展開数は1000発。最優先は金色のシームルグ戦隊の残る6機。他のシームルグや戦闘機に比べて圧倒的な防御力と機動力、そして攻撃力を有していた。レールガンでもミサイルポッドでもない、熱エネルギーを用いた射砲撃を放つ砲塔を2基、主翼の付け根付近にあるウェポンベイに搭載している。チャージ無しでAAA+級の砲撃を連射してくる。さっさと片付けなければ、さらに被害者が出る。

「『弓神の狩猟(コード・ウル)!』」

弓に番えたウルを射る。ウルは十数mと飛んだ後に600本の矢へと分裂して、ロックオ
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