東側
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ークが書かれた部品があった。
((か、核電池……))
リコちゃんの可愛い体には、ソビエト製の人工衛星と同じような、コケティッシュな核電池が装備されていた。
ちなみにトリエラ達が声に出して言えないのは、条件付けが発動して、機密保持モードに入っているためである?
「それでね、ジャンさんが言ってたの、「最後の武器はこれ、つまりお前自身だ」って」
((セ、SADM……))
兵器マニアか、フルメタの原作を読んだ大きなお友達ならご存知の通り、セイダムとはトランクに収まるような大きさの特殊原子地雷の事である。
「奥歯を噛み割ったら作動スイッチになるって言われたけど、何か痛そうで嫌だな…… でも、ジャンさんの命令だったら仕方ないよね」
((噛むんじゃない、都市ごと吹っ飛ぶ……))
「ふ〜ん、リコって凄いんだね、私もジョゼさんにお願いして付けてもらおうかな?」
((付けるな……))
「あ、わたしもビアンキ先生に聞いたことあるよ。私の心臓が止まっちゃったら、「しょうこいんめつ」のために全身のクレイモアが爆発して、毒ガスが出るんだって」
((お前はマリオ66か…… もしかして私達全員?))
それが流星雨観測中、見事に作動してマルコーを道連れに天国に行ったかどうかも定かではない。
「あれ? リコが光って見えるよ? わあ、きれい、何だか妖精みたい」
チェルノブイリの映像を見た大きなお友達ならご存知の通り、目のCCDに入射した放射線がキラキラと光り、星のように瞬いていた。もちろんその映像の撮影者と監督は1年以内に亡くなっている。
「それって、目が放射線で焼かれてるんじゃないの?」
エッタほどではないが、目に微かなノイズを感じたクラエス。カウンターテロの装備しか持たない儀体は、アトミック、バイオ、ケミカル、通称ABC戦に対する装備は無く、カーボンでは放射線は防ぎ切れなかった。
「総員退避っ!」
トリエラが被爆中のエッタを、クラエスがアンジェの首根っこを掴んで慌てて部屋を出るが、胸のハッチが開いたままのリコが追いかけて来る。
「ええっ? みんなどうしたのっ?」
「付いて来るんじゃないっ! 早く蓋を閉めなさいっ、蓋をっ!」
トリエラに必死の形相で言われ、ハッチを閉めようとするリコちゃんだったが、ボディーは所詮、デザイン重視のイタリア製であった。
「あれ……? 壊れちゃった。テヘッ」
車のボディーを洗車すると車内が水浸しになってしまうのが普通の国と、戦車のハッチを外から「溶接」して戦わせるようなお国とは、所詮遺伝子レベルで違うのでありますっ!
「「嫌〜〜〜〜〜〜〜っ!!」」
防げない中性子の弾丸とガンマ線が照射され、幼い少女達を容赦無く貫いて行く、ちなみにリコ本人だけは「そっち系」の装備も付いた軍事仕様らしい……
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