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ガンスリンガーガール短編
愛の堕天使プリシッラちゃん
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「どちらか、この子の担当官に立候補するかね?」
 課長の問いかけにオリガが無言で手を上げ、それを驚きの表情で見ながらプリシッラも慌てて挙手した。
「では、お前達に質問がある、この子が命令に従わなかった場合、どんな処置をとる?」
 ジャンの黒い表情を前にしながらも、プリシッラはお約束の妄想を始めた。

 プリシッラちゃん妄想中……
「まあ、こんな失敗をするなんて、私の言った事をぜんぜん聞いてなかったようね。 これはキツイお仕置きが必要だわ」
「そ、そんなっ、プリシッラさん」
 プリシッラの前には、手錠をかけられ、何故か半裸に剥かれた少年が、跪いて許しを請うていた。
「お黙りなさいっ!」
「あううっ!」
 まずは細い鞭を使って両手の掌を嬲った後、傷一つ無い真っ白な背中に、赤いミミズ腫れを何本も描いて、自らの所有物に印を刻み込んで行く。
「許してっ、許してくださいぃっ!」
 まだ声変わりも始まっていない少年が、中性的な悲鳴を上げながら涙を流して哀願する姿を想像して昂ぶって行くプリシッラ女王様であった……

(おおっといけねえ、こんな妄想をジャンさんに知られたら、格闘訓練の時にブッ飛ばされちまうぜぇ)
 そう考えながらも、目が上の方を向いてエヘエヘと笑い、半開きの口から涎が垂れそうな表情をして、課員達の蔑みの表情にも気付かない、哀れなプリシッラちゃんであった。
「そうですね、私ならリボルバーを口に捻じ込んで、ロシアンルーレットでもしてやりますよ」
 プリシッラの可愛い妄想が展開されている間に、オリガが簡潔に答えた。
「ええっ!?」
 可愛い少年に、本場仕込みのロシアンルーレットをご馳走してやると聞かされ、度肝を抜かれるプリシッラ。
「現場で初めて撃たれてパニックを起こされるより、公社の敷地内で一度撃っておくのも訓練のうちかも知れません。命令通り前進しなければ後ろから撃たれるのを覚えさせて、それで駄目になるようなら、他のお姫様のように上手く使えないでしょうね」
 その答えを聞き、顔を見合わせた課長とジャン。課長が頷くと、ジャンはこう答えた。
「良かろう、合格だ」
「任せたぞ、オリガ」
 男同士の怪しいアイコンタクトだけで、可愛いバンビーノの行く末が決定してしまい、全然納得がいかないプリシッラ。
「い、今のどこが合格なんですかっ? ロシアンルーレットですよ? 撃っちゃうんですよっ?」
 そんな可愛らしい抗議も無視して、資料を片付けながら立ち上がる一同。
「オリガ、今から面会して条件付けに入る。 母親か姉と錯覚しやすい服装に着替えて、化粧でもしてやれ」
「了解」
 自分の存在や抗議など、完全にアウトオブ眼中で、オーガのような女に化粧をさせようとしている犯罪者達を見て、つ
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