S-1 プロローグ/セイバー
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バーの口から驚くべき事が言い放たれた。三回という数字、そんなデータは当然あるはずもなく、更に基本的にはバトルロイヤル形式である聖杯戦争からしたら異端も異端だ。
「……一回戦目は五基の同クラスサーヴァントによるバトルロイヤルだ」
「……同じクラス……?」
「セイバーのクラスが俺以外に四人いる。残り二人になるまで戦うのが一つ目の戦争だ」
「……そこからしてイレギュラーと言うことかよ……」
セイバーがオレの言葉に頷く。オレは即座に「続けてくれ」と言って二回戦目の説明を待つ。
「二戦目は二人になった各クラスが分かれ、ランダムに決められた他のクラスの英霊と共に戦う。7VS7の戦争だ」
「噂に聞く聖杯大戦と同じやり方か……」
「そうだ……最終戦だが二回戦でクラス関係なく残り七人になったら仕切り直してその七人での通常の聖杯戦争だ……と、言われた」
「それが一番近いな……。だがそれだと三騎士ばかりになりそうな気もするな……
言われたってことは誰かから言葉で伝えられたと考えていいんだな?」
ふと疑問に感じたことをオレはセイバーに問いかける。セイバーはその問いに頷いて
「ああ、自らの事を聖杯戦争の管理者と名乗っていた」
その人物はオレの夢に出てきた管理者と同一人物だろう。基本的な聖杯戦争で英霊は現代の知識や聖杯戦争のルールなどは聖杯から与えられるのが管理者は直々に英霊達に情報を与えてるのだろう。
「成る程……一通りは理解した。当たり前だがお前とオレが勝ち続ければいいだけだろ?」
当然の事を正に出来るかのようにオレはセイバーに向けて、自分にも向けて言う。自己暗示、そしてセイバーへオレの意思を示した。
「……その通りだマスター。貴方がその気持ちなら俺も存分にこの剣を振るうとしよう」
「これからよろしく頼む」
オレは右手を前に差し出す。セイバーは頷き、俺の右手を強く握り締めた。
「……マスター、聖杯戦争の補足説明だが、今回と次回……最終戦以外は魔力の心配はしなくて良い」
「どういう事だ?」
「最後以外は全力で自らの実力を示せ、そう言われた。マスターの魔力もそれに該当している」
「分かった。ならお前の全力を見せてくれ。オレもそれに全力で支援しよう」
「有難い……勿論だ。マスター、共に戦おう」
ここでセイバーが何か言いたげにオレの顔をみる。
「どうかしたか?」
「……マスター、良ければ名前を教えてくれないか?」
「……オレはお前との立場は対等だと勝手に思っている。お前が真名を明かせばオレも教える。お前が宝具を披露すればオレも魔術の奥義を披露する
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