暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1611話
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れ、半ば公の秘密とされていたのが、俺達シャドウミラーによるデルマイユの屋敷の襲撃だ。
 だが、こうしてTVに映ってしまった以上、それを公ではあっても秘密に出来るかと言われれば、それは難しい。
 または、最初は知らなくても、今回のTV放映で興味を持って調べれば……全てを隠すというのは不可能に近いだろう。
 デルマイユが隠したくても、それは不可能になる訳だ。

「そう考えれば、結構いいチャンスだったのかもな」
『見て下さい! あの白いトーラスが去っていった方向で大規模な爆発が見えます!』

 レポーターが興奮したように叫ぶ。
 ……このTV局って、確かロームフェラ財団の息が掛かっている局だったと思うんだけど。
 今は興奮して爆発のあった場所がどんな場所なのかは分かっていない様子だけど、それがデルマイユの別荘だって知ったら、どうなるんだろうな。
 デルマイユの機嫌を損ねて、どこかに飛ばされそうな気がするというのは、きっと俺の気のせいじゃないだろう。
 まぁ、このレポーターも自分で好んでこのTV局に入社したんだし、その辺は気にする必要もないか。

『あちらの方には何があるんでしょうか?』

 デルマイユの屋敷があるというのは、レポーターも把握していないのだろう。
 どこか興奮した様子で、爆発のあった方を見ながら喋りまくっている。

『地上用のトーラスを使用したという事は、恐らくOZ側の施設だと思います。元々この辺りはOZ側の勢力圏なのを考えると……MS製造工場といったものでも、あるのでしょうか?』

 興奮して喋っているレポーターの声だったが、実際に現場に向かったりはしないらしい。
 まぁ、危険だしな。

『ああっ! またです! また白いトーラスが私達の上を通っていきました。恐らく、作戦が終了したので、自分達の基地へと戻るのでしょう』

 ちょっとハズレ。
 白いトーラスが……綾子が乗っている機体が戻ってくるのは、基地ではなくこのMS輸送機だ。
 いやまぁ、これが移動基地だと言われれば、それは否定出来ないんだが。

「アクセル代表、綾子が戻ってきたようです」
「そうか。じゃあ、すぐに出発の準備をしてくれ」

 客室に戻ってきて告げるサリィに対し、そう命令する。

「ええ、そのつもりですが……何かあったのですか」

 俺の口から出た言葉が意外だったのか、驚いて尋ねるサリィだったが、俺の見ているTVへと視線を向け、そこで話されている内容から、映されている場所がどこなのかを理解すると、すぐに踵を返す。

「急がせます」
「そうしてくれ」

 サリィも、何が起こったのかは理解したのだろう。
 このままこの場所に留まっていては、いずれOZの部隊がやってくると。
 ……それとも、TV局の取材
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