ガンダムW
1611話
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ただ、宇宙ではトーラスがMD化されて運用されていた以上、やはりエアリーズ辺りをMD化される可能性はある。……それとも、トーラスを地上でも使用するか?
「ふふっ、ならすぐに戻ってくるよ」
そう告げ、綾子はトーラスへと乗り込んでいく。
綾子が出撃するのを見送ると、俺は客室へと戻る。
「アクセル代表、首尾はどうでしたか?」
ソファで何かの書類を見ていたサリィがそう尋ねてくるのに、軽く肩を竦める。
「いつも通りだな。綾子も出ていったし、そろそろ出発する準備をしておいた方がいいだろ」
「分かりました。では、パイロットの方にそう言ってきますね」
そう告げ、サリィは客室から出ていく。
残ったのは、俺一人な訳だ。
何もやる事はないので、取りあえずTVでも見る事にする。
すると……
『えっと、あのMSはOZが宇宙で使用しているMS、トーラスです。ですが、何故宇宙用のMSがこのような場所にいるのでしょうか? しかも、色が違います。普通のトーラスは黒なのに対し、あのトーラスは白です。一体、どこの所属なのでしょう?』
TVをつけた瞬間、そんな声が聞こえてきた。
地球上で運用されているトーラスは、現在俺が知っている限りでは綾子の物しかない。
『現在地球で運用されているトーラスは、連合軍に雇われているシャドウミラーという傭兵団のみ、とされている筈なのですが、そのトーラスの色は黒です。だとすれば、あの白いトーラスはまた別の勢力の所属という事になるのですが……』
まさに俺が考えていた事を口にするレポーター。
少し……いや、大分気になって意識を集中して話を聞いてみると、どうやらあの別荘がある近くの街で何らかの生放送をしていたらしい。
だが、その生放送中に上空を白いトーラスが飛んでいった、と。
……まぁ、スクープだと喜びたくなる気持ちは分からないでもないが、それでもタイミングが悪い……いや、そうでもないのか?
今までにもデルマイユの屋敷が襲われていたのは、色々な目撃情報から俺達シャドウミラーだというのは分かっていた筈だ。
だが、デルマイユがそれを進んで口にするのかと言われれば……答えは否だろう。
何しろ、自分の所有している建物が破壊され、それに対する反撃も出来ないのだ。
その上、警備として置いているMSも、何が出来る訳でもないままに撃破されていく。
今回の別荘には護衛のMSはいなかったが。
ともあれ、そんな事をデルマイユが自分から口にするかと言われれば、答えは明らかに否だ。
まぁ、普通なら自分の恥を晒すような真似はしないよな。
勿論デルマイユに近しい者や、ロームフェラ財団でもある程度の地位にいる者であれば、その辺りは理解している可能性もあるが。
ともあ
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