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転生とらぶる
ガンダムW
1611話
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はない。
 少なくてもこうして中に誰かがいるのであれば、それを無理してでも……とは思わなかった。
 そんな訳で、車の奪取は諦め、影のゲートを使って10km程離れた場所へと転移する。
 そこからは話は簡単だった。
 空間倉庫の中から移動に使っていた車を出すと、そのままMS輸送機へと向かう。
 途中で何かあるかと思ったが、特に何もなかった。
 ……警備会社の連中が検問でもしてるのかと思ったんだが。
 勿論警備会社にその手の権限がないというのは分かっている。だが、デルマイユの屋敷を警備しているのであれば、その程度の事は何とでもなりそうだし……それこそ最悪の場合、警察とかを普通に使ったり出来そうなんだよな。
 いや、その手の作業はやってもあの別荘の周辺か。
 あの別荘から10km近く離れたこの場所で検問をやっても意味はない。
 もっとも、検問の類をしても俺の場合は全く問題ない……訳じゃないか。
 盗んだ証拠とかそういうのは全く心配しなくてもいいが、シャドウミラーの俺がデルマイユの別荘からそう離れていない場所にいるというのは大きい。
 ましてや、俺1人での行動である場合、それを知った軽率な奴がOZに恩を売る為にどんな行動に出るのかは分からない。
 今は全体的にOZが不利ではあるが、それでもOZが持っている財力は非常に魅力的だ。
 その上、この辺りにはデルマイユの別荘があるという事で、OZの影響力が強いというのは容易に予想出来る。
 そんな風に余計な揉め事に巻き込まれるのは遠慮したいところだった。
 そう考えれば、こうして影のゲートであっさりと捜査網……包囲網か? そんなのの外に出られるというのは便利だよな。
 後は、別荘の中身が丸ごとなくなったというのと、バルジが消滅した事についての関連性を疑われないといいんだが。
 そんな風に思いながら、やがてMS輸送機が見えてくると、格納庫に入っていく。

「お疲れさまです、アクセル代表」

 整備員の声に軽く挨拶を返し、丁度こちらに向かって来た綾子に向かって口を開く。

「じゃあ、頼んだ」
「ああ、任せておけ。……まぁ、特に苦戦するような事もないだろうけど」
「だろうな。護衛のMSはいなかったようだし。少なくても、別荘の側にはいなかった」

 デルマイユの別荘にしては、護衛のMSがいないのは不思議だった。
 だが、考えてみれば現在のOZは幾つもの基地からMSが盗まれ、ただでさえMSの数は多少なりとも減っている。
 更にはデルマイユの所有している屋敷や別荘が襲われているだけあって、他のロームフェラ財団の上層部の面子も護衛を欲しがっており……ましてや宇宙ではバルジが消滅した。
 これらの事を考えれば、全ての建物に護衛のMSをつける訳にいかなくても、おかしなところはない。

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