防衛大会 前衛
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見えねーのか? 」
「はい。正確には、ほとんど見えていないんです。生まれつきですから、お気になさらずに」
特に気にした様子は無く、笑って答えてきた。けど、そうなるとこの人混みはキツいだろーな。
「なら、最初から言ってくれっつーの。案内すっから、足元に気をつけてついてきてくれ」
シイナの手首を掴み、カザマ達の所まで案内する。
「あらあら。ありがとうございます」
「どーも」
それだけ答え、カザマ達の所に着く。そしてお互い機体の確認しあうのであったんだが…………。
「シイナさんって、目が見えないのにガンプラバトルが出来るんですか!? 」
「はい。一応出来ますよ」
「だが、どうやってバトルするのだ? 」
「ふふっ。勘ですわ」
「勘かよ…………」
「はい。勘ですわ」
俺ら三人は顔を合わせ、大丈夫か心配する。勘でバトルって、セシリアちゃんじゃあるめーし…………本当に大丈夫なのか?
しかし、それは愚問のようだった。大会が始まると、本当は見えているのでは?と疑いたくなるような実力を発揮した。
「ファンネル」
シイナの機体は、白いキュベレイだ。目立った改造はないものの、完成度の高さは素人の俺でも分かる。
そして、キュベレイは開始位置からほとんど動くことは無く、全てファンネルで対処していた。
「うむ!やるではないか! 」
「流石ですね」
「あらあら。ありがとうございます」
アルデオガンダムは前線。ダブルオーライザーの改造機、ダブルオーブラスターは中衛でアルデオガンダムを援護。俺とキュベレイは後衛で防衛目標の護衛や、二機の援護を行っている。
急造チームにしてはうまく機能しており、これなら生き残れると思った。だが、徐々に相手のレベルも上がっていき、次第にはMAも導入されてきた。
「ぐっ…………!けど、流石にキツいな! 」
「だが、まだ終わらぬよ! 」
「カザマ先輩!一度下がってください! 」
アルデオガンダムは前線で戦っているため、無論機体ダメージも大きい。かれこれ三十分近くバトルを継続している。
「ヒメラギさん。あとなんチーム残っています? 」
「俺らを含めて、七チームだ! 」
「なるほど。ありがとうございます。ところで、大きい機体が二機来ますよ」
「マジか!? 」
シイナの宣言通り、MA形態のデストロイガンダムが二機接近してきた。先程から、シイナが言ったことは的確に当たり、ここまで生き残れた要因でもある。
「一機ずつ立ったのが、今度は二機かよ! 」
「みなさん、大丈夫ですか? 」
「無論だ!一機は我が倒すが、すまぬが一機はそちらで対応してくれ! 」
アルデオガンダム
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