防衛大会 前衛
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
……わかんねーよ!?元々馬鹿だって自覚は多少あっけどよ、さすがに他の奴にもわかんねーよ!
「ヒメラギ!もう一発来るよ! 」
「だっー!くそっ!考えても仕方ねー!ひとまず、ガムシャラにやってみるしかねー! 」
半ばヤケクソ気味になり、キーパーとして試合に貢献していった。
ーーー−−
「おーっす!お疲れさん! 」
「今日も一日お疲れだ、ヒメラギ。よくやった」
「どーもッス……」
今日のスケジュールを終え、クタクタな状態で椅子に座る。その時、キハラさんが一枚の紙を持って近寄ってきた。
「ヒメラギ。そろそろガンプラバトルをするかい? 」
その言葉に、迷わず首を縦に振る。
「なら、早速大会に出ようか。内容は簡単なタワーディフェンス系。防衛目標をどれだけ長く守れるか競う大会だ。ヒメラギも、こういうのは得意だろ? 」
確かに、俺はゲームでもそーいうのは得意としている。てか、どこ情報なんだそれ?
「日程は明日。登録は既にしているから、今日はゆっくり休んで」
「りょーかいッス! 」
とにかく、この無意味だと思っているものから解放されるというのもあり、気合いがこもった返事をする。
ーーー−−
「ここか…………」
翌日、俺は大会が開催されるという店の中にいる。
「つーか、筋肉痛がヤベーな」
肩を軽く回すだけで、身体全体が悲鳴をあげる。コンディションとしては最悪にも近いものだ。
「ヒメラギ。大丈夫? 」
「これぐれーよゆーッスよ」
が、弱気を吐くわけにもいかないので、強がってそう答える。
「オーケー。じゃあ軽くルールのおさらいをしよう。昨日も言ったけど、この大会はタワーディフェンス系。防衛目標をどれだけ守れるか競う大会だ」
昨日言われた事を再び説明され、頷いて話を聞く。
「そして、これは四人一組のチーム戦でもある。分かってるね? 」
「はい。けど、そうなるとキハラさん達も参加するんすね」
「いや、俺達は参加しねーぜ?別のメンツを呼んであったから、お前はソイツらと組め! 」
「へっ? 」
いきなりの事で、すっとんきょうな声をあげてしまう。はっ!?知らない奴と組むのか!?聞いてねーよそれ!
「すまない。私達が参加したら、お前の為にもならない。そこは分かってくれないか? 」
「…………分かったッス。それで、メンバーは誰なんすか? 」
「それはね…………」
キハラさんはそう言って後ろを振り返ると、どこかで見たことのある人物が立っていた。一人はラグビー部かってぐらい体格のいい男と、一人は金髪のショートカットの女だ。
「ガッハッ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ