第四十二話 脅迫その八
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「AKB自体が」
「だからだね」
「まゆゆが好きでして」
「僕はゆっきーだよ」
岡島は自分の昼食のカツ丼とわかめうどんを食べつつ優花に言った、優花は親子丼だ。
「けれどまゆゆもね」
「可愛いですよね」
「うん、それで電話の相手は?」
「はい、今から見ます」
携帯を取り出してチェックした、すると。
「あれっ、非通知です」
「非通知!?」
「姉さんでも龍馬でもないです」
「どういうことかな」
「ええと、まずはです」
「うん、出た方がいいかな」
「ワンギリとかじゃないですよね」
今もこの犯罪はある。
「別に」
「だったら警察に通報すればいいし」
「そうですよね」
「とりあえず出ようか」
「メールでした」
見ればそちらだった。
「それじゃあ」
「メール観てみようか」
「そうしてみます」
犯罪であったりしたらすぐに通報するつもりでだ、優花はメールをチェックした。するとそこにはこう書かれていた。
『御前の秘密を知っている、今度の日曜に佐世保に一人で来い』
こう書いてあった、その文章を観た瞬間にだった。
優花は顔面を蒼白にさせた、そのうえで岡島にそのメールを見せた。
「これは」
「脅迫だね」
岡島もそのメールを見てだ、顔を強張らせた。
「間違いなく」
「それで送ってきたのは」
「二人しか考えられないよ」
それこそというのだ。
「君の学校の先生か新聞記者だよ」
「やっぱりそうですか」
「うん、間違いなくね」
そうだというのだ。
「他の人は考えられないよ」
「私が男の子だったことを知っている」
「調べてね」
「それですと」
「詳しい話は後でしよう」
岡島はまるで戦場に行く様な顔で優花に言った。
「副所長さんを交えてね」
「そうしてですね」
「うん、三人でお話をして」
「そしてですね」
「これからのことを決めよう」
今は二人で話した、そして。
まずは二人共昼食を食べた、そのうえですぐに二人で副所長室に向かった。そのうえで彼女にもメールを見せると。
副所長もだ、瞬時に顔を強張らせて言った。
「脅迫ね」
「やっぱりそう思いますよね」
「ええ、本当にね」
実際にとだ、岡島に答えた。
「これはね」
「そうですよね」
「送ってきたのは二人しかいないわ」
副所長もこう言った。
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