第三幕その二
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「最高の果物の一つですね」
「このことも考えて」
ドロシーは神宝にもお話しました。
「林檎で統一したの」
「凄く甘いですしね」
カルロスは干し林檎のその甘さににこにことしています。
「林檎はお菓子にしても」
「そうなのよね、そのまま食べても美味しいけれど」
ナターシャも林檎の味を楽しんでいます。
「お茶やお菓子にしてもいいのよね」
「ジャムも美味しいのよね」
恵梨香は丁度出されているジャムを見ています、皆パイに入れたり紅茶に入れたりそのまま舐めたりしています。
「こちらも」
「林檎は素敵な果物だよね」
トトも食べて楽しんでいます。
「そのままでもいいし色々な調子の仕方もあるしね」
「香りもね」
大尉は食べることも飲むこともしていませんが場にいます、そのうえで香りを楽しんでいるのです。
「いいですしね」
「そう、林檎は香りもいいから」
「それで、ですね」
「素敵な果物なのよ」
「そうですよね」
「だから大尉さんも楽しんでいるのね」
「この通り」
ドロシーににこりと笑って答えるのでした。
「そうしています」
「そうなのね」
「ではお茶をお菓子を楽しんで」
「また出発しましょう」
「それでは」
「今頃アン王女も林檎食べてるかな」
トトはふとこう思ったのでした。
「あの人も林檎大好きだし」
「むしろ私達以上にね」
「毎食林檎を食べたいっていう位にね」
「そして実際に食べる」
「そうした人だから」
それ故にというのです。
「食べているかもね」
「きっとそうね」
ドロシーはトトににこりと笑って答えました。
「あの人は」
「そうだよね、ウーガブーの国の名産の一つで」
「無類の林檎好きだから」
それ故にというのです。
「やっぱりね」
「林檎を食べてるだろうね」
「今もね」
丁度ドロシー達がティータイムを楽しんでいるこの時間もというのです。
「そうしているわね」
「そのうえで僕達を待ってるかな」
「どうかしら、そこは」
「まさか」
「あの人も活発な人だから」
ドロシーと同じくです、彼女とはやや違ったカラーでアンも活発な王女であることはオズの国ではよく知られていることです。
「私達に会う為にね」
「もう出発していたり」
「そういうこともあるわよ」
「言われてみれば」
確かにとです、トトもドロシーの言葉に頷きました。
「あの人はね」
「あるわね」
「充分にね」
こう言うのでした、トトも。
「そうだね」
「そうだとしたら合流出来たらね」
「いいね」
「そうよね」
「アン王女は確か」
ジョージはこの人のお話をここでしました。
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