第三幕その一
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第三幕 曲がりくねった山道
ドロシー達はウーガブーの国に一直線に向かっていきます、その国までは道があるので何の問題もなく向かえます。
ですがここで、です。トトが道を歩きながら言いました。
「何か起こるかな」
「そうね、私達の冒険はね」
まさにとです、ドロシーもトトに応えます。
「何かがあるのが常だから」
「そうだよね」
「オズの国のことを考えると」
「何が起こってもね」
「いいように気構えはしておきましょう」
「そうしていようね」
「何かあれば」
大尉は皆の先頭を行くドロシーとトトに言ってきました。
「その時は皆で力を合わせて」
「そうしてよね」
「乗り越えていきましょう」
「そういえば前にもこのコース歩きましたけれど」
ウィンキーの国の中央からウーガブーの国の方までです、ジョージは歩きながらこのことも思い出していました。
「回る山もありましたね」
「あの時は飛行船で越えたね」
神宝も言います。
「そうだったね」
「そうそう、あの時はね」
カルロスにとっても懐かしいことです。
「それで難を逃れたけれど」
「今回もあの山の方に行くのかしら」
ナターシャはどうなるのかを考えています。
「また飛行船に乗るのかしら」
「ううん、それなら問題はないかしら」
恵梨香は少なくとも山は、と考えています。
「別に」
「あそこも通るわよ」
実際にとです、ドロシーは五人に答えました。
「もう少ししたら行くわ」
「やっぱりそうですか」
ジョージはドロシーの返事に腕を組んで頷きました。
「あそこも」
「ウーガブーの国に行くのなら」
それならというのです。
「あの山は絶対に通らないといけないから」
「最短距離で行くのなら」
「それならね」
まさにというのです。
「あそこは通るわ」
「そうですか」
「けれど飛行船はあるから」
このことは変わらないというのです。
「安心してね」
「わかりました」
笑顔で応えたジョージでした、五人を代表して。
そのうえで先に先にと進んでいきますが十時になるとしっかりとでした。一旦休憩してティータイムに入りました。
そこで、です。ドロシーはアップルティーを飲みつつ皆に言いました。今回はアップルパイにアップルケーキ、干し林檎と林檎尽くしです。
その林檎尽くしにです、ドロシーは言うのです。
「ウーガブーの国に行くからよ」
「だからですね」
「そう、林檎よ」
「それで統一したんですね」
「そうなの」
三段ティーセットの上段は干し林檎、中段はアップルパイそして下段にアップルケーキがあります。そして飲みものはアップルティーとなっているのです。
「思いついてだけれど」
「林檎
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