暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「ユーリ・エーベルヴァイン」
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を下ろし、ファラとオルタの向かい側にはショウさんが座った。ジャンヌがどこに入ろうか迷っていると、ショウさんがそっと抱き寄せて自分の膝の上に乗せる。ふたりをはたから見た人はマスターとデバイスではなく、父親と娘に思うに違いない。

「す、すみません。ありがとうございます」
「気にするな。お前は俺の娘みたいなもんなんだから。もっと甘えてくれていいんだぞ」
「それは、その……善処します」
「ふん、わたしには強気なくせにマスターにはデレデレしちゃって」
「まあまあ、おるたもますたーにしてほしいのはわかるけどきょうはわたしでがまんして」
「べ、別にそういうわけじゃないわよ。勘違いしないでくれる!?」

 オルタは睨んでいるけれど、ファラは全く気にしてはいないどころか可愛いと言いながらオルタの頭を撫で始める。それに対してオルタがさらに文句を口にするけど、顔を真っ赤にして抵抗しないところがさらにファラのツボにはまっているようだ。
 ショウさんと付き合う前……ただ片思いしてた頃に将来のことを考えたことがあったっけ。ショウさんと私が居て、私達の子供をファラやセイが可愛がってる……そんなことを。
 でも今の光景を見てるとそれはすでに叶ってしまっている気がする。私とショウさんの間にまだ子供は生まれてはないけど、ジャンヌとオルタは私とショウさんで作った。ならばデバイスであれ私達の子供と言っていい存在のはず。

「やれやれ……もう少し静かに出来ないのでしょうか」
「まあまあ、ご近所に迷惑を掛けるほどでもないんだし。それに家族って感じがして温かくて楽しいよ」
「それはまあ……否定しませんが。ただ私としてはマスターもユーリももう良い年齢なんですから研究ばかりせずに子供でも作ってもらいたいものです」

 こ、これでも頑張ってるもん。週に1回は必ずやってるし、レーネさん……じゃなかった。お義母さんからも早く孫の顔が見たいって言われるから。でも子供は天からの授かりものなんだよ。急かされて作るのは少し違うというか……もうちょっと恋人気分も楽しみたいというか。

「マスター、わたしたちはマスターを始めとしたマイスターの手によって生み出されます。それに対して人間の子供はどのようにして生まれるのですか?」
「そんなことも知らないの? 人間の赤ちゃんはコウノトリが運んでくるよ」
「オルタ、子供らしくて可愛い回答です。ですがそれは真実ではありません」
「え、嘘だって言うの!?」
「はい。厳密には……いえ、今はやめておきましょう。ふたりが年を重ねていけば次第に分かることです」
「まあ〜わたしたちはわかったとしてもあかちゃんはうめないけどね〜」
「ファラ、一言多いです」
「きょうにかぎってはせいのほうがおおいとおもう」

 セイは黙りなさい、と言いたげにフ
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