暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「ユーリ・エーベルヴァイン」
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すから。今でこそ背丈はあまり変わりませんし、胸に関しては私の方が大きくなってるかもしれませんが、あの頃の私からすれば贅沢な悩みだったと言えます。

「もう……何だか年々セイは意地悪になってる気がする」
「そこは人間らしくなっていると解釈してほしいところですね。まあ私の仕えるマスターがマスターなので似てきただけかもしれませんが」
「ショウさんにそういうところがあるのは私も知ってるけど、そういうところは似なくていいの」

 大体生まれたばかりの頃はまだしも、一緒に研究をするようになってからショウさんよりも私と一緒に居た時間の方が長いと思う。ショウさんは新作のデバイスのテストを行うことが多かったし、シュテルはファラと一緒に新システムの開発とかやってたわけだから。
 だからいつの間にかセイに対しては口調が大分砕けたというか、何でも話せる対等な関係になったわけだけど。今も丁寧に話すのはなのはさんとか年上の人くらいかな。

「あの子達まで真似したら大変なんだからね。セイはお姉さん……もしかするとお母さんかもしれないけど、とにかく年上なんだから見本にならないとダメだよ」
「それは私よりもリビングでだらけながらテレビを見ている姉に言ってもらいたいのですが。それと私とあの子達との関係に関しては姉妹でお願いします。私達の元になっているのはあの姉なので私が母親扱いされるのは違うと思いますので……あれが母親というのも嫌ですが」

 そんな露骨に顔をしかめながら言ったらファラが可哀想じゃないかな。確かにセイと比べたら仕事がない時はだらしないというか、スイッチを切った状態で過ごす子だけど。でもセイやリインを含めてみんなのことを可愛がってくれる良いお姉さんだよ。お母さんと呼べないってのは分からなくもないけど。

「ちょっといつまで待たせる気よ」
「こらオルタ、待つように言われたではありませんか」
「うるさいわね。戻ってこないあの女が悪いんでしょ」

 声がした方に意識を向けると、そこには金髪の少女がふたり立っていた。顔立ちは瓜二つと言っていいほど似ている。
 濃い金髪の少女は長い髪を綺麗にまとめていて礼儀正しい印象を受けるのに対し、もうひとりの淡めの金髪の少女は肩に掛からない程度に整えているが機嫌が悪そうな表情を浮かべているせいか真逆の印象を受ける。
 彼女たちの名前はジャンヌとオルタ。私とショウさんで作った双子の人型インテリジェントデバイスです。容姿はファラやセイの流れを汲んでいるところもありますが、地球のお話に出てくるとある聖女様を参考にしたりもしています。名前を単純化しているのは制作コンセプトが戦闘よりも日常――人間らしさをメインにしているためです。
 言っておきますが、別に面倒くさかったとかじゃないですからね。大体私を含めて私の周りのスタ
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