許せないこと
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まあ、なんですのそのお返事は!?わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですからそれ相応の態度というものがあるんではないかしら?」
「俺はアンタを知らないけど、アンタにそんな価値ないだろ」
「なっ!?」
淡々と本音をぶちまけていくミカに箒はもう少し歯に衣を着せた方が良いと耳打ちするが当の本人はそんな事知っちゃこっちゃない。家族でも友人でもない奴がこちらに敵意をもって接してきているのだからそれに対する対応をしている、サムスにそう教えられた。
「失礼極まりないですわね!!代表候補生たるこのセシリア・オルコットが話しかけているというのに!!それにわたくしを知らないですって!?」
代表候補生、即ち将来国家代表を務めるかもしれない存在のエリート。だが一夏もミカもエリート意識を持った上で相手を見下すような輩は相手にしたくない。
「俺達自己紹介終わった後に入って来たんだけど」
「そりゃまあ知らないわな。それに世界各国の代表ならまだしも、候補生まで調べきれないしな」
「それはまあ、確かに……」
野球で例えるならば国家代表はプロ野球の各球団、その球団を象徴するようなスター選手。代表候補生は所謂高校や大学生野球の名門校でのエリート選手だろう。この格差は大きく報道にそこまで大きく乗りはしないし代表候補生は世界中にいる、その中の一人としかならない。それにこの二人の母は元国家代表且つモンド・グロッソの二部門で優勝している人物である、それに比べたら……。
「うっ……た、確かにまだメディア露出などは少ないですわ。しかし、同じクラスにそのような人物がいるかどうかは調べておくべきですわ!!」
「学園に来た時にクラスを初めて知らされたのにどうやって調べるの」
ただ事実と正論を淡々と言い続けるミカにセシリアはたじろくように口を窄める。本音と事実だけを言うミカを箒はよくもここまではっきり言えるなと驚きと関心を同時に示しながら見つめ、一夏は半分笑いつつミカに言い負かされているセシリアを見ていた。
「おいオルコット」
「なんですの!!?」
「もう直ぐ授業始まるぞ、織斑先生に怒られるぞ」
壁に設置されている時計を指さすと既に授業開始2分前になっていた、間もなく鬼教師こと織斑 千冬が降臨なされる時間だ。
「っ……また後で来ますわ!逃げないことねよくって!?」
「良いから席につけよ」
「篠ノ之さんも席付いた方が良いぞ」
「ああ、そうだな……(三日月は凄いな……あそこまではっきり言えるのが羨ましい)」
この1分後千冬と真耶がやってきて、即座に授業がスタートされた。せめてチャイムが鳴ってから授業を始めればいいじゃんと思う一夏であった。
「これより少し先に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める。クラス代表者は対抗戦だけで
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