イリヤと美遊の友情、壊れる
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は、動き出してしまった喜劇の幕を見守っていた。
士郎の部屋(和風)
「お兄ちゃん、ううん、士郎さん」
「どうしたんだい? イリヤちゃん。もう「さん」は止めてくれよ、他人じゃないんだから(妹の親友的な意味で)。士郎か「お兄ちゃん」がいいな」
「うん、お兄ちゃん……(もう恋人だから他人じゃないんだ(///))」
まだ目の幅で泣いている士郎と、完全に恋する乙女の目で血の繋がっていない兄?を見つめるイリヤ。
周囲から見ればものすごく病んだ表情の二人だったが、キックオフ状態で愛のテレパシーで会話した。
(ああ、お兄ちゃんはどうしてお兄ちゃんなの?)
(それは妹を守る為さ、君の罪を唇で俺に移しておくれ)
(ああっ、お兄ちゃん、もう自由にして、貴方の物になります〜)
(イリヤ、俺の大切なイリヤ)
以上は、イリヤ側の妄想だったが、気の毒な少女には現実に起こっていることと同等に思えた。
恋愛で脳みそがグツグツに茹で上がり、脳のタンパク質が分解してしまって妄想が現実に見える幻視、恋愛脳ではあるが、平たく言うと幻聴が聞こえる統合失調症である。
早急に医者に掛かってドーパミン抑制剤を服用しなければ、桜の壊れた人形と同じでストーカーや事件を起こす状態であった。
しか〜も、小学生で未成年で精神状態が不安定で、責任能力の不在で無罪、造反有理の毛沢東語録の手帳持ちである。
「イリヤも髪を結ってあげるよ、おいで」
「うん」
もう兄に甘えてベタベタのヌルヌル、脳が茹で上がって溶けてグツグツのデロンデロン。
本来美遊の居場所である兄の膝の上に、ミニスカートなのでパンツ一枚で陣取り、後ろから髪まで弄られてヌレヌレになっていた(何が?)。
(イリヤ…… お兄ちゃんに何してるの? お兄ちゃんもイリヤにまで……)
兄の指で髪を結われるのは自分だけのはずなのに、もう二人の友情までベキボキに締め上げて破壊して、先日友情と愛情で本当の奇跡を起こしたはずの二人だが、兄の指がイリヤの首筋にでも触れて、メスの顔で「ああんっ」とか言った瞬間、美遊は顔の前を両腕を通過させて、埴輪みたいな一重瞼の顔から怒りの大魔神に変身して、二人をSATSUGAIしてしまう。
その怒りを鎮めるには、幼い少女の純真な願いが必要だが、クロエは純真ではないので、エリカぐらいしか存在しなかった。
幸い「初めての髪結い」で緊張したのか、メスの顔をしなかったので「美遊の居場所」をメスの股間で穢したイリヤは許されたが、お兄ちゃんは許されなかった。
それでも髪を結った後に士郎は、
「折角髪も結ったんだから、着物にしようか」
と言われてしまい、パンツ一丁に脱がされてイタズラ寸前、真っ白なホムンクルスハーフ色の肌をガン見されても、血の色が透き通ってピンク色に見える肘膝尻乳
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