第71話 暁
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巴紋が浮かんでおり真っ赤な水溜りに漂っているように見えるデザインだった。
「お前......このデザインは?」
「渡されたバッジに描かれていましたし、写輪眼こそサソリ様の真骨頂ですから」
にこやかテレスティーナは頭を掻くと軽くため息を吐き出しながら、御坂達の前に出して説明を始めた。
「何かあったらこれに力を流し込め。オレに伝わるようになっている」
「こ、これを身に付けるには超勇気がいります」
「さすがにこのデザインはないわ」
「文句ならコイツに言え」
と言ってテレスティーナを指差した。
口々にカッコイイデザインが良いだとか、付けていて可愛いのが良いだとかの文句が出てくるが、御坂だけは反応が違って立ち上がるとサソリの肩を掴んだ。
「グッジョブよ!サソリ。凄く良いわ!」
爛々と煌めく無邪気な子供のように親指を立てて喜びを表現する御坂。
「あ、ああ」
「お姉様......」
予想以上にはしゃぐ御坂に若干サソリは引いた。
「パパ〜?これフウエイの?」
「ん?そうだな。大切に持っていろよ。別に身に付けなくて良いから常に携帯していろよ」
配られたバッジにはサソリの今は亡き三代目 風影の傀儡人形が使用していた砂鉄が練りこまれていた。
かつて初春や御坂達に渡した砂鉄と同じ効果を発揮する。
「なんかこれで派閥感が出てきたしたね。暁派閥?」
「暁って何ですの?」
「サソリが前に入っていた組織の名前らしいですよ」
湾内の質問に佐天が答えた。
「そういえばサソリが前に居た組織ってどんな人達が居たの」
「?」
「それは気になるな」
「?そんなに大した組織じゃねーんだが」
「前の組織?」
サソリと出会ってから壮大な勘違いをした苦い思い出の大蛇丸ちゃん(最近大塚明夫さんも良いなぁと思います)
を思い出して目を細めた。
ふふ、世の中には知らなくて良い事がたくさんあるのよねぇ
「何でだ?」
「ん〜、一応今の暁派閥の先輩になるから......かな?」
「そこから説明で良いんじゃないか」
木山がサソリにそう促すと死んだ魚のような目になって俯いた。
「分かった。とりあえず『暁』は『犯罪請負組織』の事だ」
「は、犯罪?」
「こことは違ってオレの所じゃあ、武力による衝突が多かったからな。まともな戦闘よりは要人暗殺や襲撃をしたりと工作員みたいなこともやらされたし」
「私らの暗部組織みたいな感じね」
「ああそうか......お前らも似たような事をしていたな。基本金を払えば何でもやる感じだ」
「サソリさんはそこの代表を?」
「違う違う。オレはスカウトされた身だ。リーダーとはあまり直接会話した事が少ないな」
「へぇ〜。サソリよりも凄いのがいるんだ」
「全部何人くらいでした?
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