暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1609話
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…いや、今回もと言うべきか、襲撃に向かうのは潜入役の俺、MSで爆撃する綾子、連合軍からサリィの3人となる。
 いや、正確にはMS輸送機のパイロットとか、格納庫の整備員とかもいるんだから、正式には3人じゃないんだが。
 ともあれ、明日にでも出発する事が決まる。
 そうなると今日は暇になる訳で……俺は折角なのでこの際にMS輸送機の客室を改造する事に決めた。
 本当ならガンダニュウム合金と入れ替えるようにして家具とかを持ってきたかったんだが、暇な今日のうちにという事になる。

「……で、何で凛が?」

 ルクセンブルク基地から少し離れた場所を軍用トラックに乗りながら隣に座っている凛に尋ねる。

「あら、いつもは綾子と一緒に行動してるんだから、今日くらいは私と一緒に行動してくれてもいいと思わない? それとも、私と一緒に行動するのは嫌なのかしら?」
「そんな事はない」

 笑みを含んだ視線で尋ねてくる凛に、そう言葉を返す。
 ここで妙な事を口にした場合、それこそガンドが飛んできかねない。

「ふーん。ま、いいけど。たまには私にも息抜きくらいさせなさいよね」
「はいはい。けど、別に特にどうって事はないぞ? このままここから離れた林の中で、この荷台に空間倉庫から出した家具を入れるだけだし」

 一応この軍用トレーラーについてはスライムでしっかりと調べてあるし、通信のスイッチも切ってある。
 だからこそ、堂々と空間倉庫だとか、そういう言葉を口に出来ているのだ。

「分かってるわよ。どんな家具があるのかは分からないけど、アクセルだけに任せると色々と失敗しそうだもの。その辺を選ぶのは私が手伝ってあげるわ」
「はいはい。そうしてくれると助かるよ」

 実際、自分にその手のセンスがあるとは思っていない。
 奪ってきた家具も、センスがいい物だというのは分かるのだが、それでもどこがいいのかと、そう言われれば首を傾げざるを得なかった。
 まぁ、その辺りを凛が選んでくれるのであれば、俺も特に文句はない……どころか、ありがたいのだが。
 ともあれそんな感じで俺と凛は2人でドライブと洒落込み……やがてルクセンブルク基地から車で1時間程離れた場所に林を見つけ、そこに車を突っ込ませる。
 もっとも、俺達が乗っているのはあくまでも軍用トレーラーであって、軽自動車とか、そんな風に車体の小さい車ではない。
 当然のように林の奥深くまで移動……などということは出来ず、林の浅い部分まで車を進めるのが限界だった。

「へぇ……爽やかな感じね。日射しもいい感じだし」
「ま、春だしな」

 現在のW世界はまだ5月。
 季節的には春真っ盛りと表現するのが相応しい。
 緑の葉を生やした木々が何本も生えており、そこでは空から太陽の光が煌めいていた
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