ガンダムW
1609話
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ると、デルマイユ公爵が持っている別荘の中でもかなりお金を掛けて作った物らしく、それだけにここを襲われればデルマイユ公爵にとっても痛いだろうという話です」
OZの基地を襲った翌日、シャドウミラーが全員揃っている食堂でサリィから写真付きの書類を受け取りながら綾子へと渡す。
「OZの面々は現在、かなり神経質になっているとのことです」
「……まぁ、バルジがなくなったしなぁ。バルジってのはOZの宇宙における本拠地だろ? そのバルジがいきなり消えたりしたら……普通、神経質にもなるだろ」
パスタを食べながら、デュオがそう告げる。
五飛の方も中華料理を食べながら、微かに眉を顰めつつも頷く。
「うん? どうした? 何かバルジの件であるのか?」
眉を顰めた様子に疑問を覚えて尋ねるが、戻ってきたのは首を振る五飛だった。
「別にそちらについては何もない。ただ……」
自分の食べている中華料理へと視線を向ける五飛。
口に合わなかったのか?
ルクセンブルク基地は連合軍の中でも大きな基地だけあって、食堂の内容も充実している。
それだけではなく、この基地を奪還する時に防御兵装の類が大きく破壊されてしまった為、それを修復する為に……兵達の気力、やる気を少しでも充実させる為に腕利きの料理人が呼ばれてもいる。
この辺りの気遣いは、セプテムだと考えにくい。
だとすれば、多分ノベンタか、ベンティか……それとも、その下についている誰かか。
ともあれ、こうして食堂の中を見る限り、兵士達は皆喜んで料理に舌鼓を打っていた。
「いや、何でもない。……それで、別荘を襲撃に行くのだろう。いつ行くのだ? 参加するのはやはり綾子だけか?」
何かを誤魔化すように告げる五飛に一瞬疑問を覚える。
だが、襲撃についての話を進めるという意味では問題がないので、頷きを返す。
「ああ。五飛とデュオの機体は空を飛べないだろ。やっぱりそういう点で出番になるのはトーラスだ」
「そうか。あたしの機体が改修されてから初の実戦だな」
「……実際にはそう変わってないんだけどな」
外見は機体色が白になって大きく変わっているが、性能という意味ではビームサーベルが1本増えただけだ。
綾子の能力的に、薙刀とかあれば結構使いこなせそうなんだが。
シェンロンガンダムのビームグレイブを借りるか?
意外とよさそうな感じはするけど、五飛がそれを許さないだろう。
その辺りは、連合軍がガンダムやトールギスのビームサーベルを研究しているので、それが完成したらビーム薙刀でも作って貰うとしよう。
……ビームナギナタにすると、ゲルググっぽいな。
ともあれ、デルマイユの別荘を襲撃するという事に決まり、スケジュールを決めていく。
今回は…
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