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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
私が守ると決めたから 【ひかる】
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…」
「そんなこと言っている場合じゃないわよ!今、穂乃果たちが戻れないから、ってことで代役を凛にするって穂乃果たちが言ったんじゃない。」
「にこも真姫ちゃんに賛成。ていうか、苦手だから、できないからやらないってのは無責任だと思うんだよね。苦手だからこそやってなんぼじゃない?やらなきゃ誰だってできないわよ」
真姫ちゃんとにこちゃんが冷たく言い放った。
それじゃあ、皆は苦手なことを押し付けて平気なの……?
凛ちゃんがこんなにも拒絶しているのに、それでもなお、やらせようとするの……?
そんなの、いくら何でも酷すぎる。
「わ、わかったよ、凛やるよ……皆、わがまま言って…」
「ううん、その必要はないよ、凛ちゃん。」
チキチキチキチキ、軽い音が、静かな教室に響く。
凛ちゃんが、しまったという顔でこちらを見ている。
他の皆は、あっけにとられている。
「やっぱり皆も、凛ちゃんを傷つけるんだね。あいつらと同じ、醜い人間だったんだね。」
今、私は笑っているのかな。
口角が上がっている感じがするけど、よくわかんないや。
「やめて花陽……!こっち来ないで……」
「ごめんてかよちん……やから今から話し合おう?話し合って決めよ?ね?」
恐怖に染まった顔で、真姫ちゃんと希ちゃんが言った。
もう、意味のない謝罪も弁護も、懇願も関係ない。
手に持ったカッターナイフを、彼女たちに向かって振るった。
教室に悲鳴がこだまする。やめて、と凛ちゃんが私に縋りついてきたけど、元を正せば凛ちゃんにいやな思いをさせようとしたんだから、凛ちゃんを傷つけようとしたんだから、いくら止めようとしてたって、やめる理由なんてどこにもない。
寧ろ、これは正当な行為だ。
‘私の’凛ちゃんを、傷つけようとしたことへの制裁だ。
だから、完膚なきまでに叩きのめしてしまえ。
彼女たちが2度と、凛ちゃんを不快にさせることを言わないように。
もう2度と、中学のあの頃みたいに、凛ちゃんが傷つけられることがないように。
「凛ちゃん、私、あの日に決めたんだあ。
凛ちゃんは私が守るって。」
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