第2章:異分子の排除
第42話「銀の福音」
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捉えきれないか...!」
下手に“水”を攻撃に使えず、高機動なため“風”でも捉えきれない福音。
ユーリが援護射撃を放つものの、それも弾幕に相殺されてしまう。
「暴走しているのに“風”を扱うか...!相当操縦者と仲良くやっているみたいだな...!」
一夏が付け入る程がない速度で、桜と福音は攻防を繰り返す。
ユーリも上手く援護を試みるが、それでも桜が押されていた。
「(制限しているスペックじゃ、押し負けるな...。ユーリちゃんの援護ありで押されているし....。しょうがない、他の属性も使うか。)」
追加で“火”、“土”を宿し、攻撃を躱すために“水”も宿す。
それにより、押され気味だった戦況が変わり、拮抗する。
「はぁああっ!」
高速で動き回る福音に追従するように追いかける桜。
しかし、速度の差と弾幕で距離を縮めるには足らなかった。
「くっ....!」
...実際には、追いつき、攻撃する事は可能だった。
だが、それをさせてくれない存在がいたのだ。
「はぁあああっ!!」
「っ、織斑!無闇矢鱈に突っ込むな!邪魔だ!」
「うるせぇ!てめぇの方が邪魔だ!」
そう、一夏が無闇矢鱈に攻撃しようとするせいで、動きが阻害されているのだ。
「(ちっ...!俺が合わせるか...!これなら一人の方がマシだ!)」
仕方なく桜が一夏の動きに合わせるように立ち回る。
ユーリの援護も、一夏がいるため、二人が離れた時にしかできなくなっていた。
「えっ....!?」
その時、ユーリの視界に一隻の船が映り、動揺する。
それが原因で手元がぶれ、射撃が桜に当たりかける。
幸い、シュテルが補正をかけたおかげでギリギリ逸れたが。
「っ!?ユーリちゃん!?」
「す、すみません!その、船が...!」
「....!」
ユーリの言葉に桜も気づく。
「海上は既に封鎖しているはず...密漁船か...!」
自身にある“知識”と状況から見て、そう断定する桜。
「くそ、こんな時に...!ユーリちゃん!船の護衛を!」
「は、はいっ!」
すぐにユーリを護衛に就かせ、再び応戦する桜。
しかし、それを読んでいたかのように、福音が弾幕をばら撒く。
「こんな時に...!」
「っ...!フォローしきれません...!」
桜が最も危険だと判断したのか、福音は桜に追い打ちをかけるように弾幕を放つ。
しかも、そこはユーリや船と同じ射線上であり、ユーリの援護も足りない状態だった。
「ぁあっ!!」
ブレードを振るい、弾幕を出来得る限り斬る事で、船への被害を防ぐ。
だが、さらに追撃として、福音自身が一
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