暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第42話「銀の福音」
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だが、もう手遅れだった。





「なるほど...な。」

「...あー、後でなんて言われるだろう...。」

 粗方聞き出され、シャルロットは疲弊していた。

「....ふむ、丁度いい時間になったな。」

「うぅ...ごめんなさい桜さん...。」

 作戦開始時刻になり、浜辺に到着しているであろう秋十達に通信を繋ぐ千冬。

「では、予定通りに始めろ。」

 千冬のその一言により、作戦が開始された。







「...“エグザミア”。」

「“想起”。」

 ユーリと桜が呟くように自身のISの名を呼ぶ。
 すると、瞬く間に展開を終了する。

「来い!“白式”!」

 そして、一夏もISを展開し終わり、準備が終わる。

〈スプライトフォーム!〉

「...では、行きましょう。」

「じゃあ秋十君、マドカちゃん、ラウラ。先に行ってくる。」

 スプライトフォームになったユーリが一夏を抱え、桜が後続組にそう言って飛び立つ。

「...俺たちも行くか。」

「ああ。」

 後方待機組の三人も、続くためにISを展開する。

「置いて行かれるよ。さっさと行こう!」

「よし....!」

 すぐさま飛び立ち、先に行った三人を追いかける。







「.....!見えました!」

「よし...奇襲を掛けるぞ!」

 先行していた三人は、福音を発見する。
 そのまま、ユーリは猛スピードで接近し....。

「零落白夜ぁ!!」

 一夏が必殺の一撃を命中させる....はずだった。

「っ、回避されました...!」

「ちっ...!予想通り上手く行かなかったか...!」

 だが、必殺となるその一撃は躱され、反撃の射撃が繰り出される。
 すぐさま桜が援護射撃を繰り出し、相殺する。

「(まだ零落白夜は使える...なら。)ユーリちゃん!スプライトフォームを解いて応戦だ!あの機動力じゃ、被弾は避けられそうになさそうだからな!」

「はいっ!」

 まだチャンスをあると見た桜は、隙を作るため応戦する。

「織斑!お前はいつでも攻撃できるようにしておけ!」

「うるせぇ!俺に指図するな!」

 桜は一夏にも指示を出すが、一夏はそれを無視して突っ込もうとする。

「....馬鹿が。」

「桜さん!どうしましょう!?」

「...俺が隙を作る。ユーリちゃんは援護してくれ。」

「はい!」

 ユーリは武器をルシフェリオンに変え、桜が前に出る。

「っ!ちっ...!」

 放たれる弾幕を桜は掻い潜り、ブレードで攻撃を仕掛ける。

「速い...!くそ、“風”だけじゃあ、
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