第2章:異分子の排除
第42話「銀の福音」
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でコンディションが最高じゃないのはきつい。
「桜さんがいるから大事にはならんだろうが、それでも何か起きるかもしれない。」
「........。」
かと言って、今更どうにかする時間もない。
...信じて待つ他ないか...。
「....悪い、縁起の悪い事言ったな。」
「いや....嫌な予感がするのは、私も同じだ...。」
束さんがバックアップしてくれるだろうから、大丈夫だろうけど...。
=out side=
「っ......。」
ISの待機形態であるめ〜ちゅを抱きかかえながら、ユーリは緊張を抑えきれずにいた。
今までにも、自身が頑張らなければならない場面はあったが、それでも慣れる事はなく、“上手く行くのだろうか”という不安に駆られていた。
「....下手に気を負わない方がいいぞ。」
「桜さん....。」
大丈夫だと、桜が声を掛けるが、ユーリの顔は優れない。
「私が運ぶ途中で被弾してしまったら、それだけで台無しになりますから...。以前と違って、得意分野ではありませんし...。」
スプライトフォームの防御力は、一発でも致命的になるほど脆い。
また、以前のIS学園襲撃の時と違い、解析などのユーリの得意分野でもない。
その事から、ユーリは不安が拭えないままだった。
「何かがあったら、エグザミアが守ってくれるさ。」
「...そう、ですか...?」
桜はエグザミアの“意思”を知っているが、ユーリは知らない。
それでも、大切に思われている事は理解できていた。
「ま、俺も護衛についている。ユーリには傷一つ負わせはしないさ。」
「っ......!」
優しくそう言われ、ユーリは顔を赤くする。
「...あれ、態とやってない?」
「...態とだろうな。」
それを遠目から見ていた束と千冬は、溜め息を吐きながらそう言った。
「...あの人もなかなかの女誑しなのね。」
「あはは...しかも桜さん、気づいてない訳じゃないみたいなんだよね。」
「...なお性質悪いわね。」
鈴とシャルロットは、束と千冬の反応を見て呆れながらそう呟いた。
「.........。」
そんな中、一夏は隅の方で暗い笑みを浮かべていた。
「(ようやくだ...。ようやく、活躍の場が来た....!)」
今まで散々出番を潰されてきた(と思っている)一夏にとって、“原作”と同じように“織斑一夏”が活躍する展開がようやく来たのだ。
「(“原作”での無人機やVTシステムは成り行きによる活躍だったから、出番が潰されてきた...。だが
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