第2章:異分子の排除
第42話「銀の福音」
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撃が可能...。」
「暴走している分、私のより数段厄介ですわ...。」
スペックデータを閲覧して、ユーリ、簪、セシリアの順でそういう。
「攻撃と機動の両方に特化した機体ね....。厄介だわ。」
「特殊武装が厄介で連続しての防御は難しい上に、格闘データが未知数なんだよね。そして今は超音速飛行を続けてるから、アプローチも一回が限界。偵察も行えないと来た。」
「....となると、一撃で決めないと厳しい...と。」
束さんの言葉に、俺がそう呟く。
「....これは俺でも厳しいかもな。」
「え?桜さんでも?」
あの桜さんですら“厳しい”と言った事に、俺は驚いた。
「ああ。...超音速だと、威力を調節しないと何もかも斬ってしまうからな。」
「あ、そっちの“厳しい”ですか。倒すだけなら問題ないと。」
“水”を使ったカウンターによる一撃なら、普通に倒せるだろう。
問題なのは、福音が超音速で動いているため、コアごと斬る可能性があるという事。
「相手が無人機ですから最終手段ですね...。でも、そうなると“水”を使った一撃必殺が使えないんですけど....。」
「“風”を使って接近して、強力な攻撃か...。でも、それだと例え“火”を使ってもSEを削り切れるとは限らない...。」
エネルギーを斬れる特殊なブレードが俺のISにあるが、それでも難しいだろう。
それ以上に一撃で決めれそうなのは...。
「...俺の零落白夜ならいけますよ。」
「......。」
あいつだけだ。
根拠もなしに自信満々にあいつは名乗りあげた。
「....ま、元よりそのつもりだけどね。」
「問題はどうやって織斑をそこまで運ぶか....だ。」
...ん?今、束さんと桜さんが嗤ったような....?気のせいか?
「ん〜、紅椿のリミッターを解除すれば行けるけど...。あ、それはさー君にも言えた事だね。こっちの場合は力の制限を、だけど。それにゆーちゃんのスプライトフォームでも行けるね。」
「あの...私の場合防御力が皆無になるので...。」
「そうだったね!じゃあ、ゆーちゃんが運んで、さー君はその護衛でどうかな?」
束さんの言う作戦に、反対意見はない。
...いや、あいつだけ文句があるようだな。
「なんでそいつが...!それと、箒は...!?」
「大事な妹をいきなり戦場に駆り出す姉がいると思う?第一に、箒ちゃんには悪いけど、素人にいきなり実戦っていうのはきつすぎるよ。あ、さー君は別だね。」
しかし、束さんは呆れたように文句を跳ねのける。
...でも、それって...。
「...俺とユーリは...?」
「....
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