第2章:異分子の排除
第42話「銀の福音」
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ではないけどさ。
「そこで会議を行いたいが...束。」
「ん?なーにー?」
「...こうなる事を予測していただろう?」
半ば確信めいたように千冬姉は束さんに問う。
「どうだろうねー?」
「...はぁ。お前は先程、自分の力が必要になるかもしれないと言った。それはこの事ではないのか?私としても、専用機持ちとはいえ、一学生に何度も事件の対応はさせたくない。」
元々軍人であるラウラはともかく、他は一般人だ。...最近は一般から離れてるけど。
そんな一般人にISによる事件の対処など、本来はさせるべきではない。
「まぁ、当たってるけどねー。とある情報から、福音がこうなる事は予測できていたよ。どうせ、テストパイロットのナターシャ・ファイルスを貶めようとか企んでる奴の仕業だよ。」
「なんと傍迷惑な...。」
「全くだよねぇ〜。」
“やれやれ”といった風に束さんは肩を竦める。
「束さんとしては箒ちゃんの晴れ舞台にしたいけど?さすがに第三世代の軍用ISに私が作ったとはいえまだ第二世代のスペックだとねぇ〜。」
「そのためにお前がいるのか?」
「だってちーちゃんが出る訳にもいかないでしょ?」
千冬姉には現場指揮の責任があるため、持ち場を離れられない。
かと言って、それ以外の人では量産機では勝てない。...封鎖のために使って数もないし。
「だからと言ってさー君が本気を出せば、会社にはいられなくなりそうだしね。私と容姿も似て、その強さはちーちゃん並と来た。色々な所から狙われるよ。」
「っ...ならば...。」
「いくら第三世代の軍用ISとはいえ、こっちにも第三世代のISがあり、その子たちに搭乗する子も腕が立つ者が多い。...しっかりと作戦を立てれば、大丈夫だよ。」
軍用ISは、文字通りスポーツとしてのISではないため、いくらか普通のISよりもスペックが高い。だけど、こっちにはそれを上回るポテンシャルを持つ者もいる。
暴走している分、確かにこっちの方が有利だ。
「ただ、福音は一対多に向いてるんだよねぇ...。広範囲武装もあるし。」
「それでも数が多い方が有利になる。」
広範囲武装か...。桜さんなら余裕で躱しまくるだろうな。
「あの...福音のスペックデータはどれほどなのですか?」
「おっと、それは知っておいた方がいいね。ちーちゃん。」
「...決して口外はするな。情報が漏洩すれば、どうなるかはわかっているだろう?」
「...はい。」
ユーリの質問に返した千冬姉の言葉に、全員が気を引き締める。
「....広域殲滅を目的とした、特殊射撃型...。」
「...セシリアのISと同じ、オールレンジ攻
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