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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第四十話 全てが堕ちていく
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くれ」

『はい』

食材などを入れていく傍ら、シンが纏めてくれた情報を全は頭の中で整理していく。

まず、一つ目。橘全という少年は店にクレームを言い続ける最低の子供だという事。二つ目。彼の両親はそれぞれに愛人を作り、それぞれ別れていった最低の夫婦で、全はそんな二人が捨てていった家で暮らしているという事。三つ目。こちらは管理局での話だが、今でいうP.T.事件と闇の書事件。それらで周りの被害も考えずバカスカと魔法を撃ち、周りに甚大な被害を出し続けたという事。

『今の所、分かっているのはこのくらいですね』

「もう一つ、抜けている……フェイト達の記憶が再び消えている、だろう……?」

『っ……はい』

やっぱりな、と全は肩を少しだけ震わせる。

『マイスター……なぜ、気づかれたんですか?』

「簡単さ……彼女達の瞳を見てみれば自ずと答えは出るからな」

そう、全は今日一日を通して彼女たちを観察していた。と言っても変態になったわけではない。

彼女達の記憶があるかないかを調べていたのだ。

そして観察していてわかった。彼女達……フェイト、アリシア、はやて、るい、アリサ、すずかには既に戻っていた記憶が再び消えている。

「そちらも並行して調べないとな……真耶にもどういう事なのか調べて貰ってるけど……」

真耶自身が言っていた事が気になる。

〈全、あまり期待するなよ。お前の運命岐路(アカシックレコード)は私には見る事は出来ないんだからな〉

運命岐路(アカシックレコード)。この名前を聞いた事ある者もいるだろう。運命は既に決められており、その道筋が書かれているといわれる碑文の事だ。

それにアクセスし、見聞する事が出来るのが真耶だという事になる。

しかし、なぜ全の運命岐路(アカシックレコード)は見れないのか?

その答えに関しても真耶は全に言っていた。曰く、神憑となった人間は運命岐路(アカシックレコード)から完全に外れた存在となるらしく、見たとしても何の役にも立たないかららしい。

だから、見ない。しかし、周りの運命は見る事が出来る為、そちらから真耶は調査するらしい。

「何か、いい結果が出るといいが……」

全はそう呟きながら、何を作ろうかと思案を続けた。














そして、翌日。本日は土曜日であり、全は今日は訓練と勉強に充てようと考えていた。

しかし、そんな考えは実行される事はなかった。

ピンポーン

「?こんな時間に来客?」

只今の現在時刻。9時。まだ遊ぶには多少早い時間だ。それにクラスでの自分の立ち位置を考えてもこんな時間に家に来るような人間に心当たりがなかった。

「はぁい」

全は
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