入学
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いた。
「げぇ呂布!?」
「誰が三国志の英雄だ、馬鹿者」
更に追撃の一撃&痛恨の一撃、百春の体力ゲージの減りが加速しながら0へと近づいていく。冗談ではなく百春は非常に痛がっている、その犯人はこのクラスの担任だった。しかも、その担任は百春にとって見覚えがあるというレベルを遥かに超えていた。
「私が織斑 千冬だ。君達新人を一年で使い物になる操縦者に育てることが仕事だ。私の言うことは良く聴き、そして理解しろ。出来ない者は出来るまで指導してやる。返事はYES or はい、のみだ。いいな」
百春の姉こと『織斑 千冬』は自分のいうことには絶対に従えっという何処の独裁国家だと思いたくなる発言をするが、どうやらこのクラスの女子はマゾヒストが多いのか、喜んでいる者が多数。自分にもっと鞭を打ってくれっという発言をする女子もいる。そんな女子達にドン引きしている百春と同じことを千冬も考えているのか頭を痛そうに抑えている。
「……まだ教師になって数年だがなんなんだ毎回毎回。私は問題児クラス担当という札でも貼られているのか……?それと、もう二人このクラスの一員を紹介しておく」
千冬の言葉にクラス内は少しざわつき始める。もう二人?では何故この場に居なかったのだろうかっという疑問が生まれて、女子達は話し始める。が
「静かにしろ」
っという千冬に一喝でクラス内は静かになる。流石は千冬姉と百春は内心で思うのであった。口に出せば、織斑先生だと注意しながら出席簿で攻撃してくるからだ。
「この場に居なかったのは学園に来るまでに渋滞などで到着が遅れたからだ、あまり騒ぐな。山田先生、中へ入るようにいってあげてください」
「あっはい!」
山田先生は一度廊下に出てから、廊下に居る生徒に声をかけてから教室に入ってきた。皆は期待の眼差しで入り口を見つめている中クラスの仲間の一員となる二人が中へと入ってきた。
「なっ!?」
二人の内の一人の顔を見た瞬間に百春は思わず席を立った、あまりにも衝撃的な事に座ってなどいられなかった。わなわなと手を震わせながらゆっくりと歩いていき一人の生徒の前へと立ち、言葉を漏らした。
「い、生きて、生きてたの……一夏兄……?」
搾りだすかのような言葉はあっという間にクラスに拡散していった、入って来た生徒は織斑家の一員なのかと騒がしくなる中もう一人の生徒、即ちミカは一夏に聞いた。
「何知り合いなの一夏」
「いや、初対面の筈だけど……」
「ハッ……?何、言ってんだ……?」
なんなのこいつと言わんばかりに問いかけてくるミカに対して首を傾げつつ初対面と答える一夏に百春は凍り付いた、兄が自分の事を知らない?一体どういう事なのか、一緒に過ごしたあの時を忘れてしまったのかと混乱し出した。
「な
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