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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三六幕 「アニンバイテッド・ゲスツ」
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さがあった。しかも彼はチカさん公認の特異点だ。『そんなもので済む過去なのか』という疑問を感じれば、予測ぐらいは立つ。
ショックかって?大ショックだよ。ベル君の手が血で染まってたなんて。
人殺しの面倒見て一緒に寝てたのかって感じたか?感じない訳ないじゃない。
予測が外れてほしかったかって?言って反応見るまでずっと思ってたし、今もちょっと思うよ。
ぱち、ぱちり
(
・・ ・・・
)
人類の大いなる罪、されどアベルとカインの代から途絶えることのなかった『殺人』。
人殺しは早く捕まれとか、人殺しは死刑になるのは当たり前だとか、人はすぐに言う。
そんなに言葉にするのは簡単なのに、こんなにも当事者になると苦しい。
でも、私は平気な顔して頷いた。ハッタリだけど頷いた。
「なんで。なんで。人殺しだよ?未成年じゃなければ終身刑だよ?10人殺して、友達殺して、友達の父親まで殺して、両親に見捨てられて!!そんな人間と一緒にいて平気でいられるヤツなんている訳ないッ!!お前は『しもべ』でもないくせにッ!!」
「平気だよ。平気じゃないけど、平気な顔して私は明日もベル君の寝顔をかわいいなって思いながら優しく起こしてあげるの。それは、何も変わらない。悪いことしたら『めっ』て怒って、反省したベル君の頭を撫でてあげる。おかしい?」
「おかしいわよ!!何で、何で私は『こう』で、何で赤の他人の貴方が『そう』だって!!何でそんな顔が出来るんだッ!!」
ああ、もう自分でも段々何言ってるか分からなくなってきてるみたい。
こればっかりは、ごめんね。ずるいよね。分かるよ。
平均的な日本人の女子高生なら、絶対するっと受け入れられない。葛藤?拒絶?もっと陰鬱としたよくない何かに発展する?やぁい人殺し、次は誰を殺すんだ、とか言ってモデルガン見せつけて、嘔吐するところを見て喜んだりする人もいちゃったりするのかもしれない。
でも、私はそういうの出来ないと思う。しないんじゃなくて出来ないの。
だって、一度死んで、40年も意識が連続しちゃってるから。
もう何もかもおかしくなった後の女だから。
ばちちちち
(
・・・・・
)
だから怖いとか嫌だとかよりも先に、「好きだからしょうがない」って諦めが出てしまうの。
本当、ずるい女だよ佐藤稔は。諦めで好きになるなんて、背徳の愛みたいだ。
「それでもね。やっぱりベル君はベル君だから、しょうがないんだ。ずるくてごめんね」
「う、あ………ああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
立場が逆転した。ルマリーが感情に任せて瞬時加速で真正面から突っ込んでくる。私はそれにかすれたような笑みを浮かべながら、高速切替でロケット
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