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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三六幕 「アニンバイテッド・ゲスツ」
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ーを発砲。ただ、地上に銃口が向かないよう誘導してだが。
せめて海岸沿いだけでも民間人の避難が終われば大分戦いやすくなるし、なるだけイタリア軍の到着を待ちながら時間稼ぎをしたい。国際法上は外国の支援っていう線もなくはないんだけど、アドリア海に面した国々はその悉くがIS委員会の非加盟国だ。どう考えてもイタリア軍の到着が一番早い。
しかもベル君がここに無謀にも乱入してくるかもしれないし、真実とやらがまだモヤモヤしてるし、彼女の不安定な感情がまた地上の人々に向かわないようにしなきゃいけないし……あーもう、考えなきゃならないこと大杉!大杉の悪口はそこまでだ!
さて問題です。ヤンデレメンヘラクソビッチなルマリーの注意を引き付ける最適な方法は何でしょう?答えは……口プレイデスマッチだ!!
「ベルくんと一緒の部屋になったのは一種運命だと思うんだよねー!結局学園でベル君のこと面倒みられる能力あったの私くらいだしさー!特に織斑君は駄目。致命的に駄目だったね!その辺はどうなの!?」
「じゃあ織斑一夏はベルーナの視界に二度と映れない場所に棄てる必要があるね」
あ、飛び火した。
その頃日本。
「はっ!?俺のあずかり知らぬところでものすごく恐ろしい意思決定が為された気がする!?」
「おい一夏、夜に煩いぞ。しかも意味が分からん」
「あ、ああゴメン千冬姉。なんか寒気がしてさ」
「心配するな、お前は風邪をひかん」
「う、うん………うん?それどういう意味で言ってる?」
で、アドリア海上空。
「――という訳でですね、ベル君の正当な保護者はベル君のおじさんと私。このわたし。間違ってもテロリストの貴方じゃないくてわ・た・し〜!たわしじゃないよーわたしだよー♪」
「へぇー。ふぅーん。貴方そういう人なのね。性格ブスってやつ?ま、いいけど」
「怒ってる人ってよく自分は怒ってないし気にしてないアピールするよね〜」
「はっ……ダッサ。かまってほしいの?」
「いやぁ、知ってるアピールがあんまりにも鼻についたんで立場分からせてやろうかと。まぁ実際問題貴方がベル君の面倒見が出来ると思えないし、ベル君があなたのこと好きになるとも思えないし、現実見つめて素直に諦めたら?」
なんだろう、口はぺらっぺらに軽く色々言ってみてるんだけど、ヤンデレの人の怒りって普通の人の怒りと違って不協和音みたいな不気味さがある。というか私が「ベル君」って言葉を発するたびにこめかみに青筋が浮き出るから挑発が効いてるのがバレバレだし。
なお、この間にも攻防は続いている。残りのエネルギーを節約しながら発砲する私と、不気味なほど緩やかに距離を詰めようとしているルマリーとヴェルテックス・プレダートルス。心は挑発に乗ってるけど体は手の
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