暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1608話
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した。
 色々な意味で凄い能力ではある。
 そんな風に考えながら、小説へと視線を向ける。
 以前ネギま世界で買った小説で、いわゆるライトノベル系の小説だ。
 サリィが一瞬こちらの方に視線を向けたのを感じたが、それは気にせず小説に集中していると、不意に客室にある通信機が音を響かせる。

「私が出ましょうか?」
「いや、どうせ綾子だろうし、俺が出る」

 そう告げ、通信システムを起動させると……当然のように、そこに映し出されたのは綾子の顔だった。

「どうだった?」
『駄目だね。一応幾つか情報交換はしたけど、シャドウミラーと行動を共にする気はないってさ』

 性格通りさっぱりとした口調で告げる綾子。

「そうか。出来ればガンダムはこっちの戦力に入れたかったんだけどな」

 ガンダムというのは、OZに抵抗する象徴的な意味を持つMSだ。
 勿論OZに対抗するという意味で一番大きいのは連合軍なのだが、リーオーが主戦力の連合軍に対し、ガンダムは単機でOZの部隊や基地を破壊していく。
 そう考えた場合、間違いなくシャドウミラーとしては欲しい機体だった。
 勿論パイロットも込みでの話だが。

『一応デュオも頑張って誘ったんだけど。……ちなみに、この基地を襲ったのはやっぱりコロニーを人質にとった件に対する仕返しだってさ』
「だろうな」

 納得しながらも、今綾子が口にした言葉はもう1つ別の意味を持ってもいる。
 即ち……もしコロニーに危害を加えるのであれば、連合軍に対してもガンダムは立ち塞がる、と。
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