ガンダムW
1608話
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うか? まぁ、デュオとの話で大体の性格が掴めたというのがあるからな」
「……そうでしょうか。私の目から見れば、ガンダム03のパイロット、トロワとか言いましたか。その人物の事を、前から知っていたように思うのですが」
へぇ。随分と鋭いな。
まぁ、バルジの件も併せて、今回は色々と派手に動いたのも事実だ。
多少は何らかの疑問を抱いてもおかしくはない……か。
「傭兵というのは、知らない事でも知ってるように見せられるといった行為をとるのも珍しくないんだよ」
「それを私に言ってる時点で、色々台無しでは?」
「ま、それをどうとるのかはそっち次第だな。お前がそう思うのであればそうなのかもしれないし、もしかしたら違うかもしれない。その辺りは俺じゃなくてそっちの問題だろ」
その言葉に納得出来たのかどうかは分からないが、サリィは小さく頷き……再び口を開く。
「もう1つ、疑問に答えて貰えますか?」
「答えられる事と答えられない事があるが、それでもいいのなら聞くだけ聞いてもいいぞ」
「では。……バルジが消滅した件、ルクセンブルク基地では……いえ、それこそOZも含めて地球圏全体で大きな騒ぎとなっていますが、シャドウミラーは……いえ、アクセル代表と凛、綾子の3人に限ってはそれ程驚いている様子はありません。何故でしょう?」
つくづく鋭いな。
いや、元々サリィはシャドウミラーと連合軍との連絡役……という事になってはいるが、シャドウミラーの監視役という一面も持っている。
そう考えれば、別にそれくらいは特に驚くべき事ではない、か。
だが、ガンダムのパイロットを知っていたかもしれないという疑惑はともかく、こっちの……俺が空間倉庫や魔法のように、このW世界では考えられない能力を持っているというのは、今はまだ知られてはいけない事だ。
どうする? と考え、一瞬始末するかという考えも浮かぶが、それはすぐに却下する。
別に原作キャラ云々という理由ではなく、サリィという存在が有能だからだ。
もしここでサリィを殺し、連合軍との関係を悪化させないようにしても……次にくる連絡役がサリィのように有能であるとは限らない。
いや、寧ろ原作での件を考えれば、サリィのように有能な人物というのは数少ないのだから、今はまだサリィを始末する必要はないだろう。……そう。今は、まだ。
「どうだろうな。元々傭兵をやっているだけあって、動揺しても表に出すような真似はしないしな」
何故か俺の恋人達には考えている事を察知される事が多いが。
「そうなんですか? ですが、アクセル代表達が傭兵として活動し始めたのは、それこそつい最近だという話ですが?」
「そうだな。けど、別に傭兵ではなかったから、動揺を表に出さないとは限らないだろ? 実際、交渉をす
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