暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1608話
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それ程時間が掛かるようなものではない。
 いや、連合軍がOZの基地に攻め寄せるのであれば、数時間……もしくは規模にもよるが半日くらい掛かってもおかしくはないだろう。
 だが、それはあくまでもOZと戦力が拮抗しているからであり、ガンダムの場合は戦力的な意味でOZとは比較にならない。
 それこそ1時間もしないうちに戦闘が終わっても不思議ではなかった。
 ……影のゲートを使ってもいいのなら、それこそ報告があってすぐに向かう事が出来るのだが。
 しかし、今そんな真似は出来る筈もない。
 トロワも自分が基地を襲っているという話を聞けば俺達が出てくるのは予想しているだろう。
 本当に何が目的なのかが分からないな。
 いや、勿論コロニーを人質にされた件の復讐というのがあるのは分かっている。
 だが……純粋に復讐なら、何故わざわざルクセンブルク基地の近くにあるOZの基地を攻めるのかが分からない。

「アクセル代表? そろそろ戦闘空域に入りますが」

 トロワの件を考えていると、サリィの声で我に返る。

「ああ。じゃあ綾子、五飛、デュオの3人は出撃の準備をしてくれ。もしかしたら、既にガンダムはいなくなっている可能性もないではないが」

 そう言いながらも、トロワの行動がこっちを呼び出す事であればもうヘビーアームズが姿を消しているという事はないだろうと判断する。
 ……ここまでやっておきながら、実は単純にこの近くにサーカスがやって来てるので、偶然近くにあった基地を襲撃しました、なんて事になったりしたらお笑いぐさだな。
 勿論そんな事にはならないと思うが。
 サーカスを纏めている団長だって、わざわざルクセンブルク基地の近くにやってくるとは思えないし。
 いや、ルクセンブルク基地にシャドウミラーがいるというのは、既に広く知られている事実だ。
 デュオの件も含め、連合軍の影響力が強い放送局で情報戦の材料として使われている。
 OZとしては、そんなルクセンブルク基地が非常に目障りなのは間違いない。
 だからこそ、レディ・アンがバルジを使って脅すような行動に出たのだから。
 だが、そのバルジが消滅してしまっている以上、ルクセンブルク基地を相手にして勝てると思うような戦力はOZには存在しない。
 少なくても正面から向かってくれば、間違いなくどうしようもないというのは理解しているだろう。
 客室から格納庫へと向かう3人を見送ると、何故かこの場に残っていたサリィがこちらにじっと視線を向けているのに気が付く。

「どうした? 何か言いたい事があるのなら、言ってもいいぞ?」
「いえ。アクセル代表が妙にガンダムのパイロットを……五飛やデュオではなく、ガンダム03のパイロットを知ってるように思えたので。それを少し疑問に思っただけです」
「そ
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