3話 星の見守る空の下
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成り得る敵を排除するべく鋭い視線を向ける。
だが、エドアルドに戦う気は無かった。これで顔を見られていたのなら、迷うこと無くここにいた兵士たちを皆殺しにしていただろう。しかし顔はスーツによって隠されているのだから、ここで無駄な体力を使う必要も無い。
自分に警戒した目線を向けてくる兵士たちを眼下に収めながら、エドアルドはちょうど先頭を行く兵士の頭上にある壁を蹴った。
「魔物が上に行くぞ!」
一番前の兵士……恐らく指揮官らしき兵士が、エドアルドの動きに声を荒げる。だが一列に並んでいる彼らはどうすることもできない。必死で体の向きを反転させようにも、指示が浸透するまでにはどうしても時間がかかってしまう。
結果、エドアルドは難なく広間の出口を突破した。
「ちゃんと情報通り……か」
そこは緑のある庭だった。空に無数の星々が散らばっている、夜。周囲は石のレンガでできた壁で囲まれていて、確かにこの場所が王城なのだろうことがわかる。
そして――
「まさか本当に時空転移とやらが成功するとはな。だが、倒せもしない魔物を呼び出してしまっては意味が無い」
目の前には、一人の女兵士が居た。
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