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小将棋について
第四章
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 勝敗の決め方は普通の将棋と一緒で相手の王君か玉ちゃんと追い詰めて王手の回避が出来ない状況つまり詰みにしたら詰みにした方の勝ちになるよ。お互いに駒を潰し合って駒がなくなった場合や王君玉ちゃんに加えて成った駒一枚だけだった場合は成った駒がある方が勝ちになるよ。つまり王君玉ちゃん以外の駒を持っている方が勝ちになるんだ。駒がなくなって相手を積ますことが出来ない場合話し合って引き分けになったりもするよ、これは持将棋というんだ。例えば王君、玉ちゃんだけになった場合はその話し合いで引き分けになるんだ。ただ太一君、一姫ちゃんがいる場合は王君、玉ちゃんと両方取らないと勝ちにならないし取られないと負けにならないよ。
 次に反則の話をするね、同じ局面が何回か起こったら千日手、最後の局面になる手を戻して別の手にすることも連続して王手をして千日手の場合は王手を仕掛けた方が別の手にすることとかも反則になるよ。
 一回持ち上げた駒は絶対に動かさないといけないんだよ、ただしどうあがいても動かすことの出来ない駒だったらその手は無効になるよ。ただ千日手についての細かいルールがわからなくなっていて何回で千日手になるのかはわかっていないんだ。今の本将棋のルールから考えると同じ局面で四回起こったら千日手になるよ。そして昔のルールで考えると三回でなるんだ。攻めている方が打開する責任を負う場合もあるからね。
 これから小将棋の歴史のことを話させてもらうよ!この将棋は今僕達が普通に遊んでいる本将棋の元いなったもので時代背景によって二種類あるんだ。平安の頃にこういった遊びが大陸からもたらされて日本人の間で遊ばれていたものは平安小将棋と呼ばれていてその後の室町から遊ばれていたもののに修理があるんだ。ここで紹介されているのは後者の本将棋だよ。この小将棋が遊ばれなくなったのは諸象戯図式という本に二つの理由が書かれているよ。一つは戦国の頃にはもう先手必勝、後手必勝となる定跡が完成されていたということなんだ。このことで後奈良帝が天文年間に酔象の駒を除く様に命じられたと言われているんだ。二つの理由はこの通り重なっているね。けれどこの理由は本当かというと実はよくわかっていないんだ、そこからまた酔象が加えられたのかもわかっていないんだ。
 ついでじゃないけれど朝倉象棋の話もするね!これは将棋の変形ルールの一つで戦国大名だった朝倉家の本拠地だった一乗谷城があった今の福井市に伝わってやがて廃れていたけれど発掘されてから今でもイベントとして試合が行われているよ。発掘された経緯は昭和四十八年残念ながら阪神タイガースがあと一歩で優勝を逃した年にその朝倉家の本拠地一乗谷城の跡地から発掘された一七四枚の駒の中に一枚だけ酔象の駒があって当時はこの駒を含んだ将棋が指されていたとされているんだ。このことから福井で朝倉象棋が指される様
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