155部分:梟雄と呼ばれた男その二
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かれていた駒をミーズ近辺に置き換えた。
「トラキアの国力から察しますにカパドキア方面から来るハンニバル将軍率いる軍は約八万、兵種は歩兵中心、そしてトラキア方面の竜騎士団は約五万、敵将はアリオーン王子、若しくはアルテナ王女と思われます」
話を進める。
「我等は兵力において優位に立っておりますがトラキアは地の利があるうえに強兵、そして敵将も名を知られた者達です。油断はなりません」
そう言うと自軍の駒を手に取った。
「そこでまず一方を一気に倒し返す刀でもう一方を倒すか各個撃破でいくべきと考えます。愚考致しますに機動力の高い竜騎士団から先に叩くべきと存じます」
セリスはオイフェの話を黙って聞いていたが話が終わると大きく頷いた。
「よし、それでいこう」
「はっ!」
諸将が敬礼した。そしてレヴィンと一万の兵をミーズ城防衛に向かわせその上でミーズ南に布陣した。
「竜騎士団、来ます!」
天空に黒い嵐が巻き起こる。その陣を見た時解放軍の諸将は驚愕した。
「な、何だあの陣は!?」
普段は冷静なブライトンまでもが声をあげた。
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